著者下川浩一氏は自動車産業の研究では第1人者であり、本著は1982年以降の研究の集大成である。著者はグローバル自動車産業がフォーディズムからトヨティズムに移行を終え、IT 時代のいま変容を模索していることを明らかにしている。この研究はものづくりの生産システムと、流通のマーケティングの両面を取り上げている点ユニークであり、他の
グローバル産業の研究にも波及することが望ましい。国際競争力研究にはこの両面の融合が必要だ。さて筆者は日本自動車産業がアメリカを追い抜いた原因として、石油ショックと、マスキー法対策をあげているが、なぜかホンダのCVCC開発の貢献には触れていない。さらにサプライヤー関係で、日本では納入後も事故があればサプライヤーが責任を共有するが、アメリカでは納入後は責任がないと、違いを指摘された。それではなぜフォードが事故の時、ブリヂストン(ファイアストン)タイヤに責任を負わせようとしたのだろうか。本著は486ページの大著であるが、残念なことに英語のスペリングを中心に誤字が散見される。401ページはその例である。日本の出版社の校正能力とアメリカのeditorのごとく強い修正態度をもってほしいと思う。six sigma並みの品質向上のために。

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グローバル自動車産業経営史 単行本 – 2004/11/1
下川 浩一
(著)
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- 本の長さ486ページ
- 言語日本語
- 出版社有斐閣
- 発売日2004/11/1
- ISBN-104641161925
- ISBN-13978-4641161924
登録情報
- 出版社 : 有斐閣 (2004/11/1)
- 発売日 : 2004/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 486ページ
- ISBN-10 : 4641161925
- ISBN-13 : 978-4641161924
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,122,492位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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