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男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか (PHP新書) 新書 – 2018/1/15
橘木 俊詔
(著)
“私はこれまで四十年ほどの間、結婚・家族のことなどを研究してきたが、最近になって一つの思いが強くなってきた。結婚とは本来限られた男性が行なうことであり、仮に結婚できたとしても、家庭の実質的な権力者は妻になることが多いのではないか――。"
(「はじめに」より)
ほとんどの男性が結婚でき、一家の長として権威を持っていた時代に比べ、現代日本では男性は結婚してもしなくても孤独である。
生涯独身男性の増加、家庭内での父親の地位低下、草食男子……。こうした変化を嘆く向きも多いが、著者は「明治から戦前までの約100年の方がむしろ『異常な時代』であり、本来は『平凡な男』の存在意義は小さいのである」と一刀両断する。
男性、とくに「平凡な男」はそもそも「余剰な存在」だった――。広範にわたる各種データや家族史、サル学などから導き出されたこの衝撃の真実を、我々は受け入れなければならない。
格差論の第一人者が正面から男性という存在に斬りこんだ、刮目(かつもく)の1冊。
第1章 「普通の男」は父、夫になりづらい時代
第2章 日本の結婚・家族の歴史
第3章 現代における「家族のかたち」の変容
第4章 父親という存在の実像
第5章 雄のいらない動物からの示唆
第6章 男という存在の軽さ
(「はじめに」より)
ほとんどの男性が結婚でき、一家の長として権威を持っていた時代に比べ、現代日本では男性は結婚してもしなくても孤独である。
生涯独身男性の増加、家庭内での父親の地位低下、草食男子……。こうした変化を嘆く向きも多いが、著者は「明治から戦前までの約100年の方がむしろ『異常な時代』であり、本来は『平凡な男』の存在意義は小さいのである」と一刀両断する。
男性、とくに「平凡な男」はそもそも「余剰な存在」だった――。広範にわたる各種データや家族史、サル学などから導き出されたこの衝撃の真実を、我々は受け入れなければならない。
格差論の第一人者が正面から男性という存在に斬りこんだ、刮目(かつもく)の1冊。
第1章 「普通の男」は父、夫になりづらい時代
第2章 日本の結婚・家族の歴史
第3章 現代における「家族のかたち」の変容
第4章 父親という存在の実像
第5章 雄のいらない動物からの示唆
第6章 男という存在の軽さ
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2018/1/15
- ISBN-104569837468
- ISBN-13978-4569837468
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商品の説明
著者について
京都大学名誉教授
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2018/1/15)
- 発売日 : 2018/1/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4569837468
- ISBN-13 : 978-4569837468
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,794位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勉強にはなりますが、作者の思い込みが強すぎるので、首をかしげながら読みました。
2020年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう私は歳だが男のあり方を宗教も交えて考えている。
どう男性としての自信に満ちた生き方を模索したいと思う。
どう男性としての自信に満ちた生き方を模索したいと思う。
2018年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目の付け所は悪くないが、データと主張が必ずしもリンクしない。大学生がつぎはぎで卒論を書いたような出来だ。
2018年1月31日に日本でレビュー済み
男性が不要になる現状と未来を論じているビジネス書です。
男性は家庭でも会社でも必要ありません。
多大な残業時間により家庭に貢献できず、生産性が低いため会社にすら貢献できないからです。
これから「男性が捨てられる」ことを前提として自分の生き方を問い直す必要があります。
前山のような独身男性も、家庭を持つ既婚男性も、この問題からは逃れられないでしょう。
歴史・データ・動物などから男性の実情を論じていますが、解決策が提示されていないのが残念です。
理論的に男性が孤独に陥ることはわかりましたが、解決策がないと問題に対処できないからです。
まぁ、前山のように二次元嫁にしか興味ない人にとっては関係ないかもしれませんが…。
普段から会社の同僚だけでなく、社外での友人関係を深めて孤独を回避したいですね。
男性は家庭でも会社でも必要ありません。
多大な残業時間により家庭に貢献できず、生産性が低いため会社にすら貢献できないからです。
これから「男性が捨てられる」ことを前提として自分の生き方を問い直す必要があります。
前山のような独身男性も、家庭を持つ既婚男性も、この問題からは逃れられないでしょう。
歴史・データ・動物などから男性の実情を論じていますが、解決策が提示されていないのが残念です。
理論的に男性が孤独に陥ることはわかりましたが、解決策がないと問題に対処できないからです。
まぁ、前山のように二次元嫁にしか興味ない人にとっては関係ないかもしれませんが…。
普段から会社の同僚だけでなく、社外での友人関係を深めて孤独を回避したいですね。
2018年5月25日に日本でレビュー済み
著者の橘木氏はは格差社会論などでいい著作を書いてきた学者だと思うし、評者も多くを学ばせてもらったが、本書ははっきり言って残念な本。以前の著作から(著者自身が男性であるにもかかわらず)男性に対する否定的な偏見は気になってはいたが、ここで悪い形で結実したか。
著者は、働く女性が増え経済的自立が高まったので非婚志向があり、男性が結婚難の時代である(34頁の趣旨)という俗耳に入りやすい論を引いている。だがそのわずか十数頁前で男性の方が結婚願望を持つ人の割合が低く、結婚に魅力や利点を感じる割合も低いというデータを自分で出していたことを忘れたのか(しかも、結婚に経済的安定を求める女性の増加の数字も出している)。初めに結論ありきで論じているからこんなあからさまな矛盾を犯したのだろう。女性の非婚化については自立を増したなどと肯定的にとらえる一方、男性の非婚化については消極的で活力がなくなったと否定的に解するダブル・スタンダードも見てとれる。
いわゆる「草食系男子」個々人への好き嫌いは別として、この概念の確立によって男性にも性役割選択の余地がはっきりと生じた(もちろん肉食系か草食系かの単純な二者択一ではありえない)。それ自体は、少なくともジェンダー論的な見地に立って、個人の生き方の自由度を増すものとみるかぎりでは好ましい事態だろう。これを受けて結婚や働き方をめぐる社会的施策をどう講ずるかは別の種類の問題ではあろうが、ただ「男が弱くなった」とだけ解してネガティブに見るのは、本質的に居酒屋でのオヤジの放言と変わらないレベルの言説である。
非婚化現象について社会科学的・歴史的な考察をしている部分は、まだいい。だが生物学の一部の知見をそのまま援用して人間の社会現象を裁断しようとする、レベルの低い自然主義の論調も見られる。特定の時代や社会、ことに現代日本社会に特有の男性にまつわる現象にすぎないのか、進化生物学や霊長類学の雌雄論をもとに「本質的に」語れる事柄なのかはよほど批判的に検討する必要があるが、明らかに両者の考察が混淆している。なまじ自然科学の見地を用いて「科学的」「客観的」な支えを求めようとしたばかりに、かえって著者の主観が浮き彫りになっている。
何にもまして失望したのが、将来的な展望が無いことだ。「男が弱くなった」「孤独になった」「存在が軽くなった」という主張を繰り返したうえで、ではこれを受けて著者は何が言いたいのか。この事態を問題視するのであれば、社会にとって、また個々の男性にとって、どんな対応策が考えられるか。それが本書の最後まで、ろくに書かれていない。その点でも読後感は非常に悪かった。
著者は、働く女性が増え経済的自立が高まったので非婚志向があり、男性が結婚難の時代である(34頁の趣旨)という俗耳に入りやすい論を引いている。だがそのわずか十数頁前で男性の方が結婚願望を持つ人の割合が低く、結婚に魅力や利点を感じる割合も低いというデータを自分で出していたことを忘れたのか(しかも、結婚に経済的安定を求める女性の増加の数字も出している)。初めに結論ありきで論じているからこんなあからさまな矛盾を犯したのだろう。女性の非婚化については自立を増したなどと肯定的にとらえる一方、男性の非婚化については消極的で活力がなくなったと否定的に解するダブル・スタンダードも見てとれる。
いわゆる「草食系男子」個々人への好き嫌いは別として、この概念の確立によって男性にも性役割選択の余地がはっきりと生じた(もちろん肉食系か草食系かの単純な二者択一ではありえない)。それ自体は、少なくともジェンダー論的な見地に立って、個人の生き方の自由度を増すものとみるかぎりでは好ましい事態だろう。これを受けて結婚や働き方をめぐる社会的施策をどう講ずるかは別の種類の問題ではあろうが、ただ「男が弱くなった」とだけ解してネガティブに見るのは、本質的に居酒屋でのオヤジの放言と変わらないレベルの言説である。
非婚化現象について社会科学的・歴史的な考察をしている部分は、まだいい。だが生物学の一部の知見をそのまま援用して人間の社会現象を裁断しようとする、レベルの低い自然主義の論調も見られる。特定の時代や社会、ことに現代日本社会に特有の男性にまつわる現象にすぎないのか、進化生物学や霊長類学の雌雄論をもとに「本質的に」語れる事柄なのかはよほど批判的に検討する必要があるが、明らかに両者の考察が混淆している。なまじ自然科学の見地を用いて「科学的」「客観的」な支えを求めようとしたばかりに、かえって著者の主観が浮き彫りになっている。
何にもまして失望したのが、将来的な展望が無いことだ。「男が弱くなった」「孤独になった」「存在が軽くなった」という主張を繰り返したうえで、ではこれを受けて著者は何が言いたいのか。この事態を問題視するのであれば、社会にとって、また個々の男性にとって、どんな対応策が考えられるか。それが本書の最後まで、ろくに書かれていない。その点でも読後感は非常に悪かった。
2018年5月20日に日本でレビュー済み
男性+孤独 この命題から展望している土台の部分に経済がある。
社会学、心理学の専門家が取り上げることが多いテーマだが、これを経済を土台に見てゆくことで、意外な面白さと、時代を超えた共通項が見えてくる。
著者は多くの統計、グラフを提示するが、その内容が意味するところを丁寧に分析、吟味してゆく。
この部分を読みながら、読み手自身の、グラフの読み方と比較することも可能だ。
必然的に、日本の結婚と家族の歴史に言及、また、女性の本質についての論考があるが、概ね公平で偏りのないスタンスである。
本書を執筆するきっかけとなったという、サル学教授、京都大学総長、山際寿一先生の『父という余分なものーサルに探る文明の起源』を、ぜひ読みたい。ボノボを知ることがヒトのオス、メスの本質に迫る手がかりとなるに違いない。
最後の第6章「男という存在の軽さ」は最高に面白い。
「女の子を望む親の増加」「家計消費の鍵を握るのは女性」「優秀な女性新入社員」「男が弱くなってしまった」の項は、特に目が離せない。
社会学、心理学の専門家が取り上げることが多いテーマだが、これを経済を土台に見てゆくことで、意外な面白さと、時代を超えた共通項が見えてくる。
著者は多くの統計、グラフを提示するが、その内容が意味するところを丁寧に分析、吟味してゆく。
この部分を読みながら、読み手自身の、グラフの読み方と比較することも可能だ。
必然的に、日本の結婚と家族の歴史に言及、また、女性の本質についての論考があるが、概ね公平で偏りのないスタンスである。
本書を執筆するきっかけとなったという、サル学教授、京都大学総長、山際寿一先生の『父という余分なものーサルに探る文明の起源』を、ぜひ読みたい。ボノボを知ることがヒトのオス、メスの本質に迫る手がかりとなるに違いない。
最後の第6章「男という存在の軽さ」は最高に面白い。
「女の子を望む親の増加」「家計消費の鍵を握るのは女性」「優秀な女性新入社員」「男が弱くなってしまった」の項は、特に目が離せない。
2018年5月6日に日本でレビュー済み
『よく知られているように、人間の男性の精子は1回の射精で数億個出されるので、精子間の競争は激烈であり、(中略)、精子は生存競争が激しいので攻撃的な姿勢を男性に与えると理解できるのである。暴力的になるのもこの攻撃性のなせる業である』(122~123ページ)
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男女にかかわらず、すべての人間は、1個の卵子と1個の精子からできているので、「精子間競争が激烈だから『暴力的』になる」のであれば、女性も含め人類の全員が攻撃的になってしまいまうはずでは?。
本書は、こういった生物学っぽい論拠があちこちに出てくるのですが、ちょっと(かなり)根拠が怪しいです。
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男女にかかわらず、すべての人間は、1個の卵子と1個の精子からできているので、「精子間競争が激烈だから『暴力的』になる」のであれば、女性も含め人類の全員が攻撃的になってしまいまうはずでは?。
本書は、こういった生物学っぽい論拠があちこちに出てくるのですが、ちょっと(かなり)根拠が怪しいです。
2018年4月25日に日本でレビュー済み
期待して読んだのですが、同じPHPから出ている「超ソロ社会」に比べて全くおもしろくない。薄すぎる内容でがっかりしました。
データはおもしろいものがたくさんあるのなに著者の見解が本当に浅すぎると思います。
データはおもしろいものがたくさんあるのなに著者の見解が本当に浅すぎると思います。