前半はビジネスマンの珍妙な三流事件を切り口に話題を提供しており、話のとっかかりとしてはユニークでおもしろいですね。
後半からは、ビジネス上の契約などといった法的案件について、中国と日本の文化の違いにより解釈や取扱いが異なることを事例と共に力説しています。
専門的な法的解釈や説明が入り、幾分難しさやとっつきにくさを感じるところがあります。
近隣国で距離は近くても、歴史ある大陸の多民族国家と島国の単一国家の根回し的な考え方の相違が顕著だということです。
現在、日本は契約の取り交わしに対して甘いように思いますし、競争社会の中で契約成立よりも先に巨大市場に立つことを優先しているようなきらいがあるようです。
そういった慣習に一石を投じたものとして読んでいくと関心が増すことでしょう。
新書なので、詳しい論述展開はありませんが、各所のエッセンスを読み砕くことで十分役に立つ内容だと思います。
ただ、著者が日中を補間するニッチな弁護士だと言わんばかりの宣伝も入っているようにも感じますが、今後とも中国市場を見据えた場合、そういった方々の協力なしでは済まされないように思いますし、日中間の問題解決のため大いに活躍していただけることを期待しています。
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中国ビジネス とんでも事件簿 (PHP新書 542) 新書 – 2008/8/19
範 雲涛
(著)
上海の地価高騰を利用して、不倫相手の日本人上司にマンションを購入させ、彼のエリート人生をめちゃくちゃにした上海人女性の手口。
「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。
政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード……。
日本企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本人と中国人の商文化、法文化の違いが見えてくる。
とくに契約文化の違いは興味深い。
中国人は契約履行の途中でも、諸事情の変化に伴い、いつでも契約条項について修正や追加を施すことができると考えている。
また、日本の契約書のように「誠意をもって対応する」などといった文言は登場しない。
本書には、このような契約観の違いを踏まえた契約締結の際の注意点、
さらには弁護士の選び方などの実践的アドバイスも満載である。
轍を踏む前にご一読を!
「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。
政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード……。
日本企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本人と中国人の商文化、法文化の違いが見えてくる。
とくに契約文化の違いは興味深い。
中国人は契約履行の途中でも、諸事情の変化に伴い、いつでも契約条項について修正や追加を施すことができると考えている。
また、日本の契約書のように「誠意をもって対応する」などといった文言は登場しない。
本書には、このような契約観の違いを踏まえた契約締結の際の注意点、
さらには弁護士の選び方などの実践的アドバイスも満載である。
轍を踏む前にご一読を!
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2008/8/19
- ISBN-104569701132
- ISBN-13978-4569701134
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2008/8/19)
- 発売日 : 2008/8/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4569701132
- ISBN-13 : 978-4569701134
- Amazon 売れ筋ランキング: - 659,933位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 1,607位PHP新書
- - 105,815位ノンフィクション (本)
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