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転落の歴史に何を見るか: 奉天会戦からノモンハン事件へ (ちくま新書 337) 新書 – 2002/3/1
齋藤 健
(著)
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104480059377
- ISBN-13978-4480059376
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 174ページ
- ISBN-10 : 4480059377
- ISBN-13 : 978-4480059376
- Amazon 売れ筋ランキング: - 314,894位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,037位ちくま新書
- - 4,052位日本史一般の本
- - 13,164位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の農林大臣の若い時の良書、ジェネラリストの必要性を説く。失敗を二度と繰り返さない為に近現代史をもっと勉強すべきです。大分政治家になるまで苦労された様だが、マスコミ、民進党流れの似非リベラル政治家とはものが違うのが良く判る。TVの弁護士等専門家、お笑い芸人に何でも評論させるのTVワイドショーは早く卒業してほしい、批判だけのマスメディアの勉強していないのが判ります。米国のビジネススクールでは広い知識と専門領域の二つを要求されます。物事を理解するには何事も知識が必要です。
2017年9月9日に日本でレビュー済み
当時世界最強と言われたロシア陸軍とバルチック艦隊を擁し、あらゆる面で日本を凌駕していたロシアに勝利した日本。
その34年後、無謀としか思えない愚挙ノモンハン事件が勃発、その間に日本を転落させた原因を追うという内容。
奉天会戦から12年後の革命を控え、帝政ロシアが混乱していたこと、王政打倒準備のため国民が戦争に積極的ではなかったこと、ロシアの反乱分子たちが意図的に機密情報を日本へ流していたことなどについては書かれていない。
それらに触れず、ただただ「明治維新を成し遂げた指導者は優れていた」では、説得力に欠けるのではないか。
司馬遼太郎がお好きなようで引用多数、司馬の著作を直接読んだ方がいいかもしれない。
当時の著者は内閣官房行政改革推進事務局企画官という激務にあったそうで(現・自民党代議士)、あとがきにおいて「素人の手探り」と好ましくも率直に書いている。
専門家だからこそ死角があり、市井の政治談議や日常生活に根差した史観の中にこそ重要なヒントがあると思っているのでその点については問題ないが、立場上書けなかったことも決して少なくはなかったに違いなく、遠慮しているようなニュアンスが行間から読み取れる。
政治家となった今、失言を恐れずに言いたいことを言い、書きたいことを書いて欲しいが、実務の方も宜しくね。
初版は2002年3月1日、今から15年も前の本であり、特に世代論については団塊世代がまだ50代前半。
既に70歳に達した方々も多く、違和感があることは否めず、2011年にちくま文庫から出た増補版の方を読むべき。
その34年後、無謀としか思えない愚挙ノモンハン事件が勃発、その間に日本を転落させた原因を追うという内容。
奉天会戦から12年後の革命を控え、帝政ロシアが混乱していたこと、王政打倒準備のため国民が戦争に積極的ではなかったこと、ロシアの反乱分子たちが意図的に機密情報を日本へ流していたことなどについては書かれていない。
それらに触れず、ただただ「明治維新を成し遂げた指導者は優れていた」では、説得力に欠けるのではないか。
司馬遼太郎がお好きなようで引用多数、司馬の著作を直接読んだ方がいいかもしれない。
当時の著者は内閣官房行政改革推進事務局企画官という激務にあったそうで(現・自民党代議士)、あとがきにおいて「素人の手探り」と好ましくも率直に書いている。
専門家だからこそ死角があり、市井の政治談議や日常生活に根差した史観の中にこそ重要なヒントがあると思っているのでその点については問題ないが、立場上書けなかったことも決して少なくはなかったに違いなく、遠慮しているようなニュアンスが行間から読み取れる。
政治家となった今、失言を恐れずに言いたいことを言い、書きたいことを書いて欲しいが、実務の方も宜しくね。
初版は2002年3月1日、今から15年も前の本であり、特に世代論については団塊世代がまだ50代前半。
既に70歳に達した方々も多く、違和感があることは否めず、2011年にちくま文庫から出た増補版の方を読むべき。
2009年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先の大戦時の世代が日露戦争を生きた政戦両略に長けた先達の経験をドグマとして継承した為、世界大戦という未知の領域の前に組織は動脈硬化を起こし自壊した。
さらにそれを推し進めた日本人の根底にある日本的集団主義(最近流行したKYなんて良い例・・)や文明人なら持つべき自浄能力のなさは、サラリーマンの私にもリアルで暗澹たる気持ちになったが、永遠に付き合う問題だろう。
第三編の現在の世代論は凡庸。血の気だけは多いスレッカラシの全共闘世代と新人類、その他全てに日本を変える役割があるのはあたりまえ。
そもそも世代間の継承とは親と子のように対立であり、それはつまり自らの人生に対する覚悟が試されるということだと思う。もちろん結果はすぐには出ない。
具体例としては単純だが、路上の少年達を注意できない大人が有事に何かを成せるだろうか?
しかしそこに存在するものこそ著者の言う「道徳的緊張」ではないだろうか?
子供は大人の本質をよくとらえているものだ・・
さらにそれを推し進めた日本人の根底にある日本的集団主義(最近流行したKYなんて良い例・・)や文明人なら持つべき自浄能力のなさは、サラリーマンの私にもリアルで暗澹たる気持ちになったが、永遠に付き合う問題だろう。
第三編の現在の世代論は凡庸。血の気だけは多いスレッカラシの全共闘世代と新人類、その他全てに日本を変える役割があるのはあたりまえ。
そもそも世代間の継承とは親と子のように対立であり、それはつまり自らの人生に対する覚悟が試されるということだと思う。もちろん結果はすぐには出ない。
具体例としては単純だが、路上の少年達を注意できない大人が有事に何かを成せるだろうか?
しかしそこに存在するものこそ著者の言う「道徳的緊張」ではないだろうか?
子供は大人の本質をよくとらえているものだ・・
2006年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、ほとんどの日本人がずっと疑問に感じてきたことに著者なりの答えを出そうとした本である。その疑問とは、明治時代、国の総力を挙げて日清、日露の両戦争を戦い、国力に差がある中でかろうじて勝利を収めた(どう見ても賢明な)日本と、誰が見ても勝ち目がない戦争に無謀に突入し、多くの国民を殺して惨めに負けた昭和の日本、この両者に一体どんな違いがあったのか、たった30年かそこらの間に何がこんなに変わってしまったのか、というもの。戦後数十年が経ったが、個々の戦闘の上手下手についての分析は多いにもかかわらず、肝心のトータルとしての失敗分析は不思議なほど行われてきていない。ようやく最近になって幾つか現れている。その一つがこれである。戦後生まれの著者の素朴な疑問には、素直に共感を覚える。日本の進路が大変不透明な今日、歴史の教訓をどう学んでいくかは非常に重要であると思う。誰でも大変読みやすい本である。一人でも多くの日本人に読んでもらい、考えてもらいたい一冊。
2005年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人である著者が将来の日本のために日本を愛する観点に立って取組んだ真心の作。日本が近代史に経験した「転落」の歴史を題材に、ここから学ぶべきことを整理・分析し、今後日本に必要な人材と、彼らによって組み上げられる各世代役割構成の戦略設計提案を試みています。人材として日本が開拓してゆくべき焦点の本質は「ジェネラリスト」のもよう。早稲田大学創設者・大隈重信に代表される明治の元勲たちが、生来のジェネラリストとして、奉天会戦による日露戦争辛勝を支えたと論じ、過去の人材モデルの彼方に対比されています。「転落」したからこそそこに学ぶべきものがある、との趣旨ですが、良かった時点(奉天会戦)とその要因分析が確固として提示されていることにも焦点を当てたい、と感じました。司馬遼太郎氏の言葉を借りて、日本が「魔法」の森に誘い込まれた、と昭和初期「転落」の一時期を描いた箇所がありますが、日本のアジア侵略時代におけるとくに朝鮮(韓国)人から日本人への怨念、という霊的攻撃要因が私には浮かびました。作品全体に貫かれる整頓された展開構成は、著者が米国留学の論文書きで訓練されたことをしのばせています。ただそうしながら本来追及すべき説得性、論証性という意味では、最終章の世代論はやや弱いでしょうか。
2014年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事実関係の分析も浅く、題名倒れだと思った。特にノモンハン事件の経過とその過程での問題分析は皆無で、何が書きたいのか不明である。
2006年3月2日に日本でレビュー済み
ハーバード大学に留学し駐米経験も長い国際人・山本五十六(連合艦隊司令長官)は対米開戦に強く反対しつづけた。
やむなく開戦を迎えても、真珠湾攻撃という先制攻撃でイニシアチブを取り
「優位を保てるうちに速やかに不利なき和平を得る」ことを目的とした。
山本五十六は、ハナから勝つことなど考えていなかった
・・・というより勝つ算段を見出せなかった。
日露戦争でロシアの智将・クロパトキンを畏怖させた旧帝国陸軍は
なぜそのような愚行ともいえる対米開戦に踏み切ったのか?
なぜ山本の至極まっとうな意見は聞き入れられず、ついに軍は暴走したのか?
さらに、真珠湾攻撃で世界戦史上初の航空戦争を成功させ
航空機時代の幕開けを自ら宣言した旧帝国海軍が
時代遅れの大艦巨砲主義の象徴、大和・武蔵を建造して「しまった」驚くべき裏事情。
歴史の授業を受けつつ、こういったシンプルな疑問を持つ人は多いはず。
この本はその疑問に明確に答えてくれるだろう。
やむなく開戦を迎えても、真珠湾攻撃という先制攻撃でイニシアチブを取り
「優位を保てるうちに速やかに不利なき和平を得る」ことを目的とした。
山本五十六は、ハナから勝つことなど考えていなかった
・・・というより勝つ算段を見出せなかった。
日露戦争でロシアの智将・クロパトキンを畏怖させた旧帝国陸軍は
なぜそのような愚行ともいえる対米開戦に踏み切ったのか?
なぜ山本の至極まっとうな意見は聞き入れられず、ついに軍は暴走したのか?
さらに、真珠湾攻撃で世界戦史上初の航空戦争を成功させ
航空機時代の幕開けを自ら宣言した旧帝国海軍が
時代遅れの大艦巨砲主義の象徴、大和・武蔵を建造して「しまった」驚くべき裏事情。
歴史の授業を受けつつ、こういったシンプルな疑問を持つ人は多いはず。
この本はその疑問に明確に答えてくれるだろう。
2011年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は全体的には「失敗の本質」から影響を受けたものであることは筆者も述べているが、なぜ日本は失敗したのか(敗戦したのか)という視点で現代につながる歴史を分析している。
特に共感したのは、「エリートの質の低下」である。帝国陸軍は健軍から30年あまりで日露戦争に勝利し、その30年後には大東亜戦争で敗北してしまうという急転落の歴史であった。その原因の一つとして、エリートの質の低下であり、これは現代社会にも通じるものがあると感じた。かつてのエリートはジェネラリストであり、軍事のみでなく、政治や文化、経済等あらゆる分野に精通していて、国家全体を見れる視点があり、将来・過去を通じて物事を分析できる能力があった。しかし大東亜戦争時の軍事エリートは、陸大・海大に入学するのを目標としているお試験エリートであり、狭小な見識しか持っておらず、戦争を大局から俯瞰できず、軍を国家を誤った方向へと導いてしまった。これは現代の東大エリートにも言える部分があるのではないだろうか。
こういった視点を現役の経産官僚が展開しているのは新鮮である。
特に共感したのは、「エリートの質の低下」である。帝国陸軍は健軍から30年あまりで日露戦争に勝利し、その30年後には大東亜戦争で敗北してしまうという急転落の歴史であった。その原因の一つとして、エリートの質の低下であり、これは現代社会にも通じるものがあると感じた。かつてのエリートはジェネラリストであり、軍事のみでなく、政治や文化、経済等あらゆる分野に精通していて、国家全体を見れる視点があり、将来・過去を通じて物事を分析できる能力があった。しかし大東亜戦争時の軍事エリートは、陸大・海大に入学するのを目標としているお試験エリートであり、狭小な見識しか持っておらず、戦争を大局から俯瞰できず、軍を国家を誤った方向へと導いてしまった。これは現代の東大エリートにも言える部分があるのではないだろうか。
こういった視点を現役の経産官僚が展開しているのは新鮮である。