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情の力 単行本 – 2002/11/5
五木 寛之
(著)
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「情」は「こころ」である。
極限を生きる100のヒント
この1冊で「日本人のこころ」のエッセンスがすべてわかる
●100のヒントの中から
・上半身が愛で下半身は情である
・もう少し感情的になったほうがいい
・深く泣くことのできる人だけが、本当に笑うことができる
・悲しみの水脈を掘り起こそう
・現世でプラスのものが、宗教ではマイナスになる
・1度降りてからでないと別の山には登れない
・こころ萎えるときには、大きなため息をついてみる
・「目覚めよ」よりも「眠れ」のほうが大事だ
・破滅しないために、休む
・自分の生きかたをうしろめたく思う人に
・人の死も少しずつ完成していく
・失うことの勇気、捨てることの勇気
・自分の運命の流れを感じ取れたら
極限を生きる100のヒント
この1冊で「日本人のこころ」のエッセンスがすべてわかる
●100のヒントの中から
・上半身が愛で下半身は情である
・もう少し感情的になったほうがいい
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・悲しみの水脈を掘り起こそう
・現世でプラスのものが、宗教ではマイナスになる
・1度降りてからでないと別の山には登れない
・こころ萎えるときには、大きなため息をついてみる
・「目覚めよ」よりも「眠れ」のほうが大事だ
・破滅しないために、休む
・自分の生きかたをうしろめたく思う人に
・人の死も少しずつ完成していく
・失うことの勇気、捨てることの勇気
・自分の運命の流れを感じ取れたら
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2002/11/5
- 寸法13.7 x 2 x 19.5 cm
- ISBN-104062113805
- ISBN-13978-4062113809
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
いまの日本人に大切なのは「情」ではないか。「上半身が愛で下半身は情である」「こころ萎えるときには、大きなため息をついてみる」といった日本人のこころのエッセンスがつまった極限を生きる100のヒントを紹介する。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2002/11/5)
- 発売日 : 2002/11/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4062113805
- ISBN-13 : 978-4062113809
- 寸法 : 13.7 x 2 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,452,521位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 29,058位社会学概論
- - 38,936位エッセー・随筆 (本)
- - 127,484位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1932年、福岡県生まれ。66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門・筑豊編』ほかで吉川英治文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 愛について (ISBN-13:978-4591117514)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年4月14日に日本でレビュー済み
「いまの日本人に大切なのは『情』ではないか」という書き出しで始まる当書は、全百題の随感で構成され、「五木寛之こころの新書」シリーズの2冊目となる。同書のタイトルは「情の力」であるが、この「情」というものを一言で表すならば、それは「こころ」であり、そして、「情」とは“人間の湿り気”のようなものであるとする。従って、「情が欠ける」ということは、「すなわちこころが乾いてひからびている」(本書)ということになろう。
五木氏は、「いろいろなものが『湿式』から『乾式』へ、ウェットからドライへと転換してきたのが戦後の歴史」(同)と振り返る。それは「まるで濡れタオルにドライヤーの風を当てるようにして、こころと社会を乾かしてきた」(同)のであり、その結果、現代は「こころの砂漠化」、「こころのデジタル化」(仏教のこころ)が進行、蔓延しているとする。さらに、「こころ」が砂漠化する、ということは、自他の「いのち」の軽視につながっていく。
なぜなら、「いのち」は「こころ」が支えているからだ。その「いのち」が軽い、ということは、前述した「こころの乾き」に由来している。まさに「乾いたもの軽い。湿度をおびたものは重さがある」(仏教のこころ)からだ。五木氏は、昨今の「こころの砂漠化」を憂い、この「湿度」の大切さを説き、「湿り気を帯びた人間のこころ」(本書)の回復を、「乾燥しきったこころの荒野に、清冽なオアシスの水を注ぐこと」(仏教のこころ)を願うのである。
Amazonで購入
「いまの日本人に大切なのは『情』ではないか」という書き出しで始まる当書は、全百題の随感で構成され、「五木寛之こころの新書」シリーズの2冊目となる。同書のタイトルは「情の力」であるが、この「情」というものを一言で表すならば、それは「こころ」であり、そして、「情」とは“人間の湿り気”のようなものであるとする。従って、「情が欠ける」ということは、「すなわちこころが乾いてひからびている」(本書)ということになろう。
五木氏は、「いろいろなものが『湿式』から『乾式』へ、ウェットからドライへと転換してきたのが戦後の歴史」(同)と振り返る。それは「まるで濡れタオルにドライヤーの風を当てるようにして、こころと社会を乾かしてきた」(同)のであり、その結果、現代は「こころの砂漠化」、「こころのデジタル化」(仏教のこころ)が進行、蔓延しているとする。さらに、「こころ」が砂漠化する、ということは、自他の「いのち」の軽視につながっていく。
なぜなら、「いのち」は「こころ」が支えているからだ。その「いのち」が軽い、ということは、前述した「こころの乾き」に由来している。まさに「乾いたもの軽い。湿度をおびたものは重さがある」(仏教のこころ)からだ。五木氏は、昨今の「こころの砂漠化」を憂い、この「湿度」の大切さを説き、「湿り気を帯びた人間のこころ」(本書)の回復を、「乾燥しきったこころの荒野に、清冽なオアシスの水を注ぐこと」(仏教のこころ)を願うのである。
2004年1月17日に日本でレビュー済み
戦後、いや明治維新以後といってよいか?日本の知識人は「知」あるいは「理性」の確立に専念してきた。その影でとらえどころのない「情念」は前近代的なものとして捨て去られ、抑圧された。抑圧された情念の力が、たとえば先の大戦につながった狂信的なナショナリズムに転化していったのではないかと私は思う。その一方で庶民は健全な情の世界を形作ってきた。
非常に興味深い一文は「『美空ひばりは日本の恥』ではない」という一文だ。本書のエッセンスが集中している文だと思う。戦後、羽仁五郎は「美空ひばりは日本の恥だ」といった。また中野好夫は「演歌とか流行歌は便所のようなもので、なくちゃ困るが玄関に出すようなものじゃないよ」といっていたという。五木は今、歌謡曲、演歌に目を向けているという。「情の力」。そこにはまだ未知の、未開拓の可能性が眠っているのではないか。
非常に興味深い一文は「『美空ひばりは日本の恥』ではない」という一文だ。本書のエッセンスが集中している文だと思う。戦後、羽仁五郎は「美空ひばりは日本の恥だ」といった。また中野好夫は「演歌とか流行歌は便所のようなもので、なくちゃ困るが玄関に出すようなものじゃないよ」といっていたという。五木は今、歌謡曲、演歌に目を向けているという。「情の力」。そこにはまだ未知の、未開拓の可能性が眠っているのではないか。
2005年4月20日に日本でレビュー済み
作者の思いのエッセンスが詰まっている、ただし、詰めすぎて、2ページに収めるのに無理のあるものも多い。やはり、エッセンスだけでは、通じないものもある。抄で済ませるには、無理があり、日本人のこころをおすすめする次第。