アブラヤシ農園問題の研究<1> グローバル編
林田 秀樹 著
内容
目次
はしがき 第1部 アブラヤシ・パーム油生産の歴史的経過と農園拡大の論理 第1章 パーム油の生産と貿易 ──統計からみた歴史的発展── 加納啓良 はじめに 1 1920〜30年代のアブラヤシ栽培とパーム油産業 2 第2次世界大戦後のアブラヤシ生産 3 パーム油貿易の拡大 4 パーム油輸入の地域別概観 5 日本のパーム油輸入と消費 第2章 ココヤシとアブラヤシ ──東南アジアにおけるパーム油生産の拡大── 田中耕司 はじめに 1 世界の油料作物とアブラヤシ 2 東南アジアにおけるココヤシとアブラヤシ 3 土地利用の視点からみたアブラヤシ栽培 おわりに 第3章 アブラヤシ農園はなぜ拡大してきたか ──否定的要素を超えた拡大の論理── 林田秀樹 はじめに 1 需要側からみたアブラヤシ農園拡大の要因 2 供給側からみたアブラヤシ農園拡大の要因 3 アブラヤシ農園拡大の国際金融上の要因 おわりに コラム1 身の回りのパーム油製品 木田晴康 第2部 農園企業の行動とアブラヤシ農園開発 ──付加価値創造の重層化── 第4章 インドネシア,マレーシアからのパーム油輸出について ──仕向地,精製形態の変化にみるグローバル性── 林田秀樹 はじめに 1 インドネシア・マレーシアからのパーム油輸出増とパーム油生産増 2 インドネシア・マレーシアからのパーム油輸出仕向地/仕向地別輸出量の変化 3 インドネシア・マレーシアからの輸出パーム油の精製形態の変化 おわりに コラム2 アブラヤシ農園から日本市場までの道のり 木田晴康 第5章 マレーシアの農園企業とパーム油産業の構造変化 岩佐和章 はじめに 1 「パーム油開発先進国」マレーシアの軌跡 2 農園企業から多国籍パーム油コングロマリットへ 3 多国籍パーム油コングロマリット化とパーム油産業の構造変化 おわりに コラム3 マレーシアにおけるアブラヤシ産業の10年 鈴木絢女 第6章 インドネシアにおけるアブラヤシ農園企業の発展 ──2010 年までの軌跡── 加納啓良 はじめに 1 何をどのように調べたか 2 アブラヤシ農園企業の展開過程 3 大手民間企業グループのプロフィル コラム4 インドネシアにおけるパーム油関連産業に関わる政策の展開 佐藤百合 第3部 アブラヤシ農園拡大のダメージとグローバル社会との相克 第7章 インドネシア泥炭地におけるアブラヤシ農園等の開発と大規模火災の時空間的変容 渡辺一生 はじめに 1 衛星画像が捉えた大規模森林火災 2 インドネシアにおいて森林火災が頻発する要因 3 泥炭湿地の乾地化と土地利用変化 4 1つの集落を対象とした詳細な土地利用評価 おわりに ──空からの情報を活用した泥炭地火災の防止と修復── 第8章 森林と住民生活をどう守るか? ──パーム油スタンダードの影響と課題── 道田悦代 はじめに 1 パーム油プライベート・スタンダード策定の背景 2 消費市場,生産国のパーム油基準・認証と普及 3 パーム油スタンダード認証制度の課題 おわりに コラム5 アブラヤシ農園拡大に対するNGO の活動 飯沼佐代子 第9章 「正しい」パーム油をめぐる対立の政治 ──健康,環境,持続可能性という論点から── 岡本正明 はじめに 1 健康に悪いパーム油という言説 2 環境に悪いパーム油という言説 おわりに コラム6 環境NGO との協調を目指して ──インドネシアの泥炭地の現場から── 加藤剛 第4部 パーム油・パームバイオマスの多様な利用 第10章 パーム油・パーム核油の製法と利用 木田晴康 はじめに 1 アブラヤシとパーム油・パーム核油 2 パーム油・パーム核油の生産と精製 3 パーム油・パーム核油の加工技術 4 パーム油・パーム核油の利用用途 おわりに コラム7 アブラヤシの植物学的特徴と将来展望 杉村順夫 第11章 アブラヤシ産業の未利用資源のエネルギー利用 白井義人 はじめに 1 パーム油搾油工程と物質収支 2 パーム油廃液(POME)処理とバイオガス発電 3 パーム油搾油工場での発電 おわりに ──余剰電力の利用について── 第12章 木質バイオマスとしてのアブラヤシ 田中良平 はじめに 1 アブラヤシに由来する木質バイオマス 2 アブラヤシ栽培に関わる炭素循環とバイオマスの蓄積 3 アブラヤシのバイオマス利用に関わる研究 4 アブラヤシ由来のバイオマス利用に向けた仕組みづくり おわりに 第13章 PKS発電と関連事業の日本での展開 ──その問題点と解決── 室田武 はじめに 1 アブラヤシ産業の成長にともなう廃棄物の増大 2 PKS及びその他の副産物の日本への輸出 3 日本におけるPKS発電所の増大 おわりに あとがき 索 引
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