イギリス文学と映画
岩田 美喜, 木下 誠, 秦 邦生 著
著者紹介
内容
目次
序章 いま、新たに「イギリス文学と映画」を学ぶために[秦 邦生] 第1部 1. オリヴィエの『ハムレット』とシェイクスピアのことば[桒山 智成] コラム1 近年のシェイクスピア映画[岩田 美喜] 2. 疾走するフライデー、あるいは映像の誘惑 ルイス・ブニュエルによるダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』のアダプテーション[武田 将明] コラム2 スコットランドの文学と映画[松井 優子] 3. 反復と差異の歴史性 ヘンリー・フィールディングの『トム・ジョウンズ』とトニー・リチャードソンの『トム・ジョーンズの華麗な冒険』[吉田 直希] コラム3 詩と詩人と映画[岩田 美喜] 4. ポストフェミニズム時代の文芸ドラマ ジェイン・オースティン『高慢と偏見』と1995年版BBCドラマ[高桑 晴子] コラム4 文学アダプテーションとテレビドラマ[高桑 晴子] 5.呼びかける声に応えて/抗って シャーロット・ブロンテとキャリー・フクナガの『ジェイン・エア』[木下 誠] 6. 二種の音楽によるエミリー・ブロンテ『嵐が丘』のラブストーリー化 ウィリアム・ワイラー監督『嵐が丘』[川崎 明子] 7. 「古さ」と「新しさ」のせめぎ合い チャールズ・ディケンズとデイヴィッド・リーンの『大いなる遺産』[猪熊 恵子] コラム5 D・H・ロレンスと映画[武藤浩史] 8.手の物語 アーサー・コナン・ドイル『緋色の研究』と『SHERLOCK』 第 1 話「ピンク色の研究」[大久保 譲] 9.メロドラマ性とメタ・メロドラマ性の相克 トマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』とロマン・ポランスキー監督『テス』[松本 朗] コラム6 ヘリテージ映画[松本 朗] 10. 盗まれた写真 オスカー・ワイルド『ウィンダミア卿夫人の扇』のルビッチ版における性愛と金銭[田中 裕介] コラム7 LGBTと文学・映画[長島 佐恵子] 11. 複製技術時代の〈作者の声〉 ジョウゼフ・コンラッドの『闇の奥』からフランシス・コッポラ監督の『地獄の黙示録』へ[中井 亜佐子] 12. イライザの声とそのアフターライフ ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』から『マイ・フェア・レディ』に至るヒロイン像の変遷[岩田 美喜] コラム8 イギリス映画のなかの移民たち[板倉 厳一郎] 13. 死(者)の労働 ジョン・ヒューストンの『ザ・デッド』はジェイムズ・ジョイスの「死者たち」のテクスチュアリティにどこまで忠実であるのか[中山 徹] 14. 擦れ違いの力学 グレアム・グリーンの『権力と栄光』とジョン・フォードの『逃亡者』[小山 太一] コラム9 南アフリカ英語文学は「南アフリカ英語映画」になる?[溝口 昭子] 15. 敵のいない戦場、死者のいない都市 J・G・バラードとスティーヴン・スピルバーグの『太陽の帝国』[秦 邦生] 16. 遅れてきた作家主義者 『贖罪』(イアン・マキューアン)の翻案としての『つぐない』(ジョー・ライト監督)[板倉 厳一郎] 第二部 1. 舞台から映画へ ミッシング・リンクとしての19世紀大衆演劇[岩田 美喜] コラム10 現代劇作家と映画脚本[岩田 美喜] 2. 時間旅行から「ポストヒューマン」まで イギリスSF小説の伝統と映画の交錯[秦 邦生] コラム11 中世英文学を題材にした映画に見られる「中世性」[唐澤 一友] 3. ゴシック小説からゴシック映画へ 《怪物》の示しうるもの[小川 公代] コラム12 中世英文学とファンタジー文学・映画[唐澤 一友] 資料 映画用語集 索引(作品名、人名)
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