ポピュリズムとファシズム―21世紀の全体主義のゆくえ

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ポピュリズムとファシズム―21世紀の全体主義のゆくえ

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  • サイズ 46判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828478
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0031

出版社内容情報

コロナ後、世界を揺さぶる“熱狂”は、どこへ向かうのか?

世界を席巻するポピュリズムは新段階に入った。その政治的熱狂の行方に、ファシズム研究の権威が迫る!

「ポピュリズムの現象的な分析を超えた、世界の今後を見通していくためのダイナミックな視座……」(英『ガーディアン』紙)

本書は、全体主義・ファシズム研究の世界的権威である著者が、現在のポピュリズムとその今後について論じたものである。21世紀世界のゆくえを左右していくであろうポピュリズムに対して、20世紀世界を動かしたファシズムとの比較によって、構造的で能動的な分析が行なわれていく。ポピュリズムの定義付けや現象的な分析を超えて、世界の今後を見通していくためのダイナミックな視座を提示している。

内容説明

本書は、全体主義・ファシズム研究の世界的権威である著者が、現在のポピュリズムとその今後について論じたものである。21世紀世界のゆくえを左右していくであろうポピュリズムに対して、20世紀世界を動かしたファシズムとの比較によって、構造的で能動的な分析が行なわれていく。ポピュリズムの定義付けや現象的な分析を超えて、世界の今後を見通していくためのダイナミックな視座を提示している。

目次

第1部 ポピュリズムのゆくえ―歴史としての現在(ファシズムからポピュリズムへ;ポピュリズムとアイデンティティ政治;反ユダヤ主義とイスラム嫌悪)
第2部 ファシズムの新しい顔―現在の中の歴史(ファシズムの新たなる解釈をめぐって;修正主義と「反・反ファシズム」;「全体主義」の政治利用)
消失したユートピアの代替物としてのポピュリズム

著者等紹介

トラヴェルソ,エンツォ[トラヴェルソ,エンツォ] [Traverso,Enzo]
歴史家。ファシズム、ナチズム、全体主義などの研究者として世界的に著名。米コーネル大学教授。1957年、イタリアで生まれ、ジェノヴァ大学で現代史を修めた後、パリ社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得。パリ第8大学、ピカルディ・ジュール・ヴェルヌ大学などを経て、現職。ドイツ、イタリア、スペイン、ベルギー、南米諸国の大学に客員教授として招かれ、さらに各国で開催される政治学・社会学のセミナーに参加するなど、世界的に活躍している。著作は十数冊に及ぶが、すべてが世界各国に翻訳されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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34

8
著者によるとポピュリズムは20世紀の全体主義という概念の双生児である。今日のコメンテーターはラテン・アメリカの社会主義者と欧米のレイシストを一括りにポピュリストと呼ぶが、その背後にある前提は、リベラルな価値観を永久不変のものとするエリート主義である。冷戦崩壊後、勝ち誇ったリベラルは中道左派と中道右派の提携にもとづく「ポスト・デモクラシー」の空間を実現した。この空間はポピュリズムの「反政治」を不可避にした。トラヴェルソの診断では、民衆を軽蔑したポピュリズムの批判者は実は「消防士だと見せかけた放火魔」である。2023/10/14

マサ

1
「全体主義」中でもファシズムとスターリニズムの分析は次なる21世紀の人類を予測する。9.11以降、世界はアルカイダやイスラム国の出現と国内ではテロの脅威に翻弄されていった。著者は、この時代をポストファシズムと規定する。かつてユダヤ人「問題は、生きる権利が攻撃される前に、完全な無権利状態が創り出されたということである」(ハンナ・アーレント)(p210)事から最終的なホロコーストという技術的手段が発明された。ISISSの侵略を防いだクルド人たちをどう見るのか。外国人排除や入管行政をどう見るのか見通す良書。 2021/09/25

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