出版社内容情報
第一部「シュミラクルの時代」は、ドゥルーズの代表作『意味の論理学』の中で語られている「事件の存在論」を取り上げ、それを身近な例や平易な言葉を用いて解説しながら、入門書としてシュミラクル思想を論じ、第二部「人生、死、運命」は、『意味の論理学』の解説に止まらず、構造主義やポスト構造主義の思想家たちを多数取り上げながら、彼らの残した思想の現代的意義を捉えなおした研究編。
内容説明
現代思想の革命的概念であるシミュラクル思想を可能にするための作業書。
目次
第1部 シミュラクルの時代(生成と構造;シミュラクル;事件と意味;系列化;特異性;客観的先験;無意味と逆説)
第二部 人生、死、運命(滑稽;事件;運命;時間;肯定)
著者等紹介
李正雨[イジョンウ]
1959年、韓国忠清北道生まれ。ソウル大学で高分子工学、美学、哲学を学ぶ。同大学大学院ではギリシャ哲学とフランス現代哲学を専攻し、ミシェル・フーコー研究で哲学博士号を取得。1995~98年まで西江(ソガン)大学教授を歴任し、2000年に市民大学としての哲学アカデミーを創設。2007年には逍雲書院を設立し著述活動と哲学教育を精力的に行っている
久田和孝[ヒサダカズタカ]
1976年、神奈川県横浜市生まれ。創価大学大学院法学研究科を卒業し渡韓。慶煕大学NGO大学院で日本人初の「市民社会(NGO)学」修士号を取得。2005年より大韓民国政府招請奨学生。成均館大学国政管理大学院博士課程修了(行政学)。慶煕大学平生教育院、淑明女子大学文化学部、韓世大学教養学部(いずれも韓国)などの非常勤講師を経て、現在韓国国会の宋永吉議員事務所日本担当秘書。韓日議員連盟嘱託通訳も務める。韓国国立国語院学芸研究員選考採用試験委嘱委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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