出版社内容情報
子どもの心と行動、養育者の心と行動の相互作用を理解するうえで重要な概念であるアタッチメント。本書は、アタッチメント理論を実践の場で活用したいと願う人たちに向けて書かれた。里親、養親、彼らを支援する人々にとって治療的養育の実践ガイドとなる一冊。
目次
第1部 アタッチメント理論(アタッチメント理論―中心的な概念;安定型/自律型のパターン;回避型/軽視型のパターン;アンビバレント型、抵抗型、とらわれ型のパターン;無秩序型/統制型/未解決型のパターン)
第2部 安全基地モデル(利用可能性―子どもの信頼感を育む;敏感性―子どもが感情に対処できるよう手助けする;受容―子どもの自尊感情を形成する;協調―子どもの効力感を育む;家族メンバーシップ―子どもの所属感を育む)
第3部 理論と実践(アタッチメントと一般的な行動の問題;アタッチメントを念頭に置いて1―子どものソーシャルワーカーの役割;アタッチメントを念頭に置いて2―里親養育・養子縁組のソーシャルワーカーの役割;アタッチメントと交流;今後の展望―子ども、家族、ソーシャルワーカーに安全基地を提供する)
著者等紹介
スコフィールド,ジリアン[スコフィールド,ジリアン] [Schofield,Gillian]
イースト・アングリア大学の児童・家庭福祉学の教授。経験豊富なソーシャルワーカーであり、数年間、訴訟後見人として活動してきた。研究と教育のテーマは、アタッチメン理論と家庭委託の実践、子どもの発達に対するマルトリートメントの影響、養育と犯罪、社会的養護のもとにいるLGBTQの若者、そして積極的なパーマネンスの選択肢としての長期里親養育の役割である
ビーク,メアリー[ビーク,メアリー] [Beek,Mary]
イースト・アングリア大学の研究員で、養子縁組と里親の分野で20年以上の経験がある。特に年長の子どもの里親養育や養子縁組者のトレーニングとサポートに関心がある。1997年から2018年までは、実践と研究の仕事をつなげ、里親、養子縁組、離婚に関する研究に携わってきた
御園生直美[ミソノオナオミ]
The Tavistock & Portman NHS(University of East London)Infant mental health MA。臨床心理士、公認心理師、博士(心理学)。白百合女子大学研究助手(助教)、The Tavistock & Portman NHS Resrach Assistantを経て、現在、早稲田大学社会的養育研究所研究院客員講師。NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクト理事
岩〓美奈子[イワサキミナコ]
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科発達臨床心理学専攻博士後期課程満期退学。臨床心理士、公認心理師、博士(人間科学)。総合病院小児科の勤務を経て、現在、早稲田大学社会的養育研究所研究院講師
高橋恵里子[タカハシエリコ]
日本財団公益事業部長。上智大学文学部卒業、ニューヨーク州立大学修士課程修了。日本財団で特別養子縁組や里親制度を推進する「子どもたちに家庭を」プロジェクトを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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