内容説明
仕事に従事する人々の多様な働き方と、それをとりまく社会制度・しくみを分析した、わかりやすくバランスよい、産業・労働社会学の基本テキストの改訂版。基本概念の解説、内外の先行研究の紹介、国際比較の視点の重視という初版のコンセプトはそのままに、全体的にデータや記述をアップデートし、「雇われない働き方」の章を新設した。
目次
雇用・処遇システム―国際比較と将来展望
能力開発とキャリア―これからのキャリア形成
技術革新と仕事・職場の変化―テイラリズムからテレワークまで
性別職域分離―仕事の中の男性と女性
失業と転職―セーフティネットと労働力の需給調整サービス
ライフスタイルと就業意識―「会社人間」の成立と変容
学校から職場へ―風化する「就社」社会
生活時間配分―生活と仕事の調和を求めて
非典型雇用―多様化する働き方
仕事からの引退過程―高齢期のライフスタイル
企業と労働組合―労使関係と労使コミュニケーション
雇われない働き方―個人請負やフランチャイズオーナー
著者等紹介
佐藤博樹[サトウヒロキ]
東京大学社会科学研究所教授
佐藤厚[サトウアツシ]
法政大学キャリアデザイン学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KakeruA
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労働意欲が企業コミュニティへ依存していた高度経済成長期から趣味や家族などのコミュニティへシフトしてきている今、ワークプレイスそのものの環境を整備することがどれだけ有効なのかは疑問だな。就業時間やオルタナワークプレイスなどの制度見直し、コミュニティシフトを促して労働環境を高めることができるんじゃないか。にしてもやはり、様々な機会の創出としての起業は有効なんだろうなと思える。2012/12/25
ヒラマサ
0
産業社会学の入門書として読了。雇用システムやキャリア、制度、その社会背景などが網羅的・体系的にまとめられています。比較的ページ数が少なく、平穏な文体なので読みやすいため、基本的な視座を身につけるのに適していると思います。2023/08/03