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内容説明
大塩平八郎の挙兵は、明治政府による「天」から「天皇」への強制以前、日本古来の天への信仰=「天道思想」を背景に行われた。大塩の惨めな敗北は、人々の畏怖と献身の対象であった天の亡失、即ち「神話の壊滅」(ニーチェ)の上に成立した明治以降の「近代日本」の不幸と悲劇の先取りであり、戦前の皇国とは異なる“もう一つの日本”が否定される歴史的伏線をなす。
目次
第1部 日本の天道思想(天道思想と日本人;天道思想の歴史;天道と徳川幕府;陽明学と「天道」)
第2部 大塩平八郎の挙兵(“近代”の誅伐;“近代”にあらがうドン・キホーテ;知行合一の呪縛―陽明学の変容;挙兵の思想)
第3部 近代日本と「天道」(“明治”の大失態;「畏れなき国」)
著者等紹介
大橋健二[オオハシケンジ]
昭和27年、福島県福島市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者を経て、名古屋商科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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