内容説明
桜は守りをせな、あきませんのや―。日本各地の名桜・老桜を見守る「桜守」として名高い十六代目佐野藤右衛門。造園家として、パリのユネスコ本部や京都迎賓館の日本庭園などを手がけながら、祖父が始めた名桜の保存活動を継承してきた。祖父から三代にわたる「桜道楽」の深奥を語る。
目次
序章 それでも、春は必ず来ますのや―東日本大震災と桜
第1章 「阿呆の相続」ですわ―桜守三代
第2章 桜行脚はおじいからや―十四代目佐野藤右衛門の旅路
第3章 戦時中は大変やった―軍国主義に利用された桜
第4章 円山公園の枝垂桜は兄弟や―名桜再生
第5章 仕事やったら、どこでも行きまっせ―イサム・ノグチとの共同作業
第6章 わしも、桜やらないかんかな―三代目の桜守へ
第7章 三代にわたる「桜道楽」ですわ―図譜と写真集、美術品収集
第8章 桜は守りをせな、あきませんのや―名木の保存と新種発見
第9章 桜も女も、大好きや―祇園通い五十年
終章 わからんさけ、追い続ける―次世代への伝言
著者等紹介
鈴木嘉一[スズキヨシカズ]
1952年千葉県生まれ。読売新聞東京本社編集委員。75年、早稲田大学政治経済学部を卒業、読売新聞社に入社。新潟支局、文化部、解説部などを経て現職。85年から放送界の取材を続け、芸術祭賞審査委員や放送文化基金賞専門委員、日本民間放送連盟賞審査員、向田邦子賞運営委員などを兼ねる。埼玉大学教養学部非常勤講師(メディア論)。放送批評懇談会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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