平凡社新書
桜守三代佐野藤右衛門口伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856347
  • NDC分類 627.7
  • Cコード C0261

内容説明

桜は守りをせな、あきませんのや―。日本各地の名桜・老桜を見守る「桜守」として名高い十六代目佐野藤右衛門。造園家として、パリのユネスコ本部や京都迎賓館の日本庭園などを手がけながら、祖父が始めた名桜の保存活動を継承してきた。祖父から三代にわたる「桜道楽」の深奥を語る。

目次

序章 それでも、春は必ず来ますのや―東日本大震災と桜
第1章 「阿呆の相続」ですわ―桜守三代
第2章 桜行脚はおじいからや―十四代目佐野藤右衛門の旅路
第3章 戦時中は大変やった―軍国主義に利用された桜
第4章 円山公園の枝垂桜は兄弟や―名桜再生
第5章 仕事やったら、どこでも行きまっせ―イサム・ノグチとの共同作業
第6章 わしも、桜やらないかんかな―三代目の桜守へ
第7章 三代にわたる「桜道楽」ですわ―図譜と写真集、美術品収集
第8章 桜は守りをせな、あきませんのや―名木の保存と新種発見
第9章 桜も女も、大好きや―祇園通い五十年
終章 わからんさけ、追い続ける―次世代への伝言

著者等紹介

鈴木嘉一[スズキヨシカズ]
1952年千葉県生まれ。読売新聞東京本社編集委員。75年、早稲田大学政治経済学部を卒業、読売新聞社に入社。新潟支局、文化部、解説部などを経て現職。85年から放送界の取材を続け、芸術祭賞審査委員や放送文化基金賞専門委員、日本民間放送連盟賞審査員、向田邦子賞運営委員などを兼ねる。埼玉大学教養学部非常勤講師(メディア論)。放送批評懇談会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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GO旦那

1
う~ん。欲しい情報は無かったです。ちょっとくどかったなあ。2013/04/07

chisa

1
佐野藤右衛門氏三代の話が中心だが、個人的には桜の保護に関わる浄土真宗本願寺派第22代法主・大谷光瑞氏とのエピソードが印象的だった。大谷氏は中国での大谷探検隊としても有名だが、桜の保存にも一役かっていたとは。大谷氏はトルファンや敦煌に行くと現地のガイドに悪く言われがちだが、仏教美術も桜も後世に伝えたい美は保存しなければ!という気持ちが強かったのだと感じた。しかも大正天皇と姻戚関係のある方だったのか・・・だから日本では大谷氏に対して批判するような文があまり見られないのかもしれないのだと少し納得。2012/11/26

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