PHP新書<br> 伊良部秀輝―野球を愛しすぎた男の真実

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伊良部秀輝―野球を愛しすぎた男の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569810638
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

42歳の若さで夭折した伊良部秀輝の真実。投球フォームに1ミリの狂いすら許さず、誰よりも野球を愛した求道者の真実を代理人が明かす。

【著者紹介】
プロ野球選手代理人

内容説明

ポスティングというシステムができたのはヒデキがいたからである。ヒデキが逆境のなかで「ヤンキースに行きたい」という意志を貫き通し、自らの正当性を認めさせたからこそ、誕生したといっても過言ではないのだ。イチロー選手、松坂大輔投手、ダルビッシュ有投手らが脂ののった時期に移籍できたのはこのシステムがあったからだといっていい。もし彼があきらめていたら、日本人選手がFA権取得を待たずにメジャーに移籍できるようになるのは、もっと遅れたはずだ。

目次

第1章 伊良部秀輝の真実(暴行事件の真相;不平不満をいっさい口にしなかったヒデキ ほか)
第2章 彼の志がポスティングを生んだ(日本人にも身近になったメジャー・リーグ;「アメリカで投げさせてみたい」 ほか)
第3章 ヤンキースから愛された日本人(ニューヨークへ;ヤンキースタジアムで初登板、初先発、初勝利 ほか)
第4章 繊細な芸術家(天才にして努力の人;牛島のアドバイス ほか)
第5章 生涯投手としての渇望(“悪童”というタスキ;つくられたイメージと本当の自分とのギャップ ほか)

著者等紹介

団・野村[ダンノムラ]
1957年生まれ。78年から4年間ヤクルトスワローズでプロ野球選手生活を送り、引退後、渡米。93年、ダン野村オフィス(現KDN MANAGEMENT INC)をロサンゼルスに設立。95年、野茂英雄選手のメジャーリーグ移籍を実現。97年には、伊良部秀輝選手のニューヨーク・ヤンキース入団を三角トレードにて実現。ポスティングシステムが生まれるきっかけとなった。以降、吉井理人選手、ダルビッシュ有選手などのメジャー球団への移籍を手がけ、日本屈指のエージェントとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

39
伊良部選手といえば、ダーティーなイメージばかりが報道されていたが、「実際はそんな人間ではない」と、メジャー時代にマネジメントを担当した筆者は語る。野球が好きで仕方がなかった生前の伊良部選手の姿が浮き彫りになる本書は、メジャー入りへの内幕と、ポスティングシステム導入の経緯や、日本球界復帰話、伊良部選手の卓越した投球理論なども窺い知れる一冊です。ロッテ時代の、西武・清原選手に投じた、当時の日本最速158kmの衝撃と、故・大沢親分が語った「イラブクラゲに刺された」のコメントが、今も記憶に残る、凄い選手でした。2013/02/24

kawa

33
「悪童」というタスキをマスコミから不当に冠されたという著者による、「実は…」の書。「クイック、スロ-、クイック」「腕をいかに隠すか」「生命線は軸足の膝」「正面のいい当たりが調子のバロメ-タ-」等々、ユーチュ-ブで投球映像を見て、なるほど感倍増、確かに繊細な人だったと良く解る良書。早逝が惜しまれる。2021/02/15

再び読書

30
マスコミに対して怒りがこみ上げる。これほどの選手であり、よき指導者になり得た人物を貶めた記者に猛省を促したい。人は反省することによって成長します。今からでも、振り返ってほしい。ぼくも含め、世の中の多くの人々はヒデキを誤解したままです。彼の功績を記してほしい。それを強く思わせる本でした。また、この本の著者団野村氏も、もっと自分のことも含めて綴ってほしい。彼もまた、多くの人に誤解されている一人だと思う。ヒデキには指導者になって野球に恩返しをして、自分の価値を人々にわからせてほしかった。残念でなりません。2014/11/14

糜竺(びじく)

18
メディアが伝えているイメージと違った。 野球をとことん探求し、とことん野球を愛した男だった。亡くなったのが、本当に惜しまれる。2021/06/05

田中

18
2003年5月9日金曜日横浜。僕は三塁スタンドで観戦。先発「伊良部」を初めて見た。カクテル光線の中、巨体がひときわ映えていたのが目に浮かぶ。このゲーム、浜中、片岡、アリアスの3連続ホームランも飛びだしタイガース圧勝。伊良部には阪神入団時から期待はしていたけれど、本当に素晴らしい功績だった。後半は調子を落としたけれど、彼がいなかったら阪神優勝はできなかった。この本から彼の「素顔」を初めて知った。伊良部叩きのようなメディアのあまりに汚いやり口は酷すぎる。コーチなり解説者として活躍して欲しかったなぁ、、、、 2017/03/14

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