PHP新書<br> コミュニケーション力を引き出す―演劇ワークショップのすすめ

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コミュニケーション力を引き出す―演劇ワークショップのすすめ

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  • サイズ B40判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569771052
  • NDC分類 771.7
  • Cコード C0274

出版社内容情報

本当のコミュニケーション能力を培うために。

コミュニケーションとはお互いの”文脈”をすり合せること。そんな力、演劇以外では訓練できない。理論と具体的メソッドを丁寧に解説。

ほんとうのコミュニケーション力とは、その場の空気を読む力などではなく、お互いの差異を摺(す)り合わせる能力のことだ。演劇は2500年間、人間がもともと持っているそのようなコミュニケーション力を引き出してきた。祭りの際に演劇が上演されたのは、演劇に地域のコミュニティーを形成する力があったためである。この「演劇の力」を現代に合う形で活用する「演劇ワークショップ」の理論と理念を、現代演劇の旗手平田オリザが平易に語る。そして全国的にも珍しい「プロ劇団」の代表である蓮行が、そのプロセスを解説。ある企業における演劇ワークショップの模様をドラマチックに解説する。

▼さらに、世界中から注目を集めているフィンランドの教育メソッドにも演劇が取り入れられているといった興味深い事例や、「あくび卵発声」などの具体的なノウハウも満載。

▼ビジネスパーソン、教員、そしてこれからの日本を動かす政治家、官僚も必読の一冊。

●まえがき ……平田オリザ 
●第1章 コミュニケーション力と演劇 ……平田オリザ 
●第2章 K社を変えた劇的セミナー ……蓮行 
●第3章 仕事に役立つ演劇力 ……蓮行 
●第4章 これが演劇ワークショップだ ……蓮行 
●第5章 海外における演劇教育 …… 平田オリザ 
●第6章 あなたにもできる演劇ワークショップ ……蓮行 
●終章 これからの演劇の役割 ……平田オリザ×蓮行

内容説明

ほんとうのコミュニケーション力とは、その場の空気を読む力などではなく、お互いの差異を摺り合わせる能力のことだ。その力を根本から訓練する「演劇ワークショップ」の理論と理念を、現代演劇の旗手平田オリザが平易に語る。そして全国的にも珍しい「プロ劇団」の代表である蓮行が、そのプロセスをドラマチックに開陳する。さらに、世界中から注目を集めているフィンランドの教育メソッドにも演劇が取り入れられているといった興味深い事例や、「あくび卵発声」などの具体的なノウハウも満載。

目次

第1章 コミュニケーション力と演劇
第2章 K社を変えた劇的セミナー
第3章 仕事に役立つ演劇力
第4章 これが演劇ワークショップだ
第5章 海外における演劇教育
第6章 あなたにもできる演劇ワークショップ
終章 これからの演劇の役割

著者等紹介

平田オリザ[ヒラタオリザ]
劇作家・演出家・青年団主宰。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。1962年東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒。1995年、『東京ノート』で岸田國士戯曲賞受賞。2002年、作・演出をつとめた『その河をこえて、五月』が朝日舞台芸術賞グランプリ受賞

蓮行[レンギョウ]
劇作家・演出家・劇団衛星代表。岡山県立大学非常勤講師、同志社大学嘱託講師。1973年愛知生まれ。京都大学経済学部卒。企業、学校などで演劇ワークショップを精力的に開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りえこ

24
最近、コミュニケーションについて考える事が多く、若い子たちがコミュニケーションをとるのが苦手なのはなぜだろうと思い、読みました。演出についても考えていたので、とても勉強になりました。2015/04/01

Akihiro Nishio

20
オリザさんのコミュニケーション本2冊目。オリザさんパートは前書とほとんど同じだが、共著の蓮行さんが具体的な演劇ワークショップの様子を記述してくれているので参考になる。しかし読めば読むほどわからなくなる。俳優が訓練によって身に着ける表現力と、コミュニケーションが活発になる場作り、そして集団創作で得られる連帯感の向上という3つの異なる成果を意図的に混同して、理論的には誤魔化しているように感じる。2019/05/06

かえるくん

12
演劇になんとなく敷居の高さを感じていた。しかし著者の蓮行さんの演劇ワークショップに参加して、なんてもったいないことをしていたんだ、オレは!と後悔した。インプット、感じ方は人それぞれでいい。むしろバラバラなほうがいい。しかしそれでは社会生活が営めない。集団で共有できたものを、合意できたものとして時間内にアウトプットする。演劇が歴史的に養うことを担ってきたこの姿勢は、まさにいまという時代に求められているものじゃないか。「コミュニケーション教育の裾野を広げる」という演劇の役割が知れ渡ることを願ってやまない。2015/01/29

紫羊

9
蓮行さんのワークショップに参加してみたい。2021/06/16

雨巫女。@新潮部

9
何かやるにも、コミュニケーション力は、必要だと思います。2010/10/10

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