内容説明
不倫相手の日本人上司に、マンションや高級車を購入させた挙げ句「青春損害賠償」を要求した上海女の手口。「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード…。日系企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本と中国の商文化、法文化の違いが見えてくる。契約の際の注意点、弁護士の選び方など、実践的アドバイスも満載。
目次
第1章 実録!日本人が嵌められた上海ガールの罠(行きずりの恋人ごっこ;あるエリート商社マンの上海夜曲伝説 ほか)
第2章 唖然!中国ビジネス交渉風景(欧米企業と日本企業の違い;現地スタッフを味方につける言葉 ほか)
第3章 刮目!日中契約文化の相違(対中交渉に向いていない日本人;中国人との交渉の極意 ほか)
第4章 実践!中国でトラブルを起こさないために(「チャイナリスク」にどう対処すべきか;「権力」が支配する超大国 ほか)
著者等紹介
範雲濤[ファンユンタアウ]
1963年、上海市生まれ。84年、上海復旦大学外国語学部日本文学科卒業。85年、文部省招聘国費留学生として京都大学法学部に留学。92年、同大学大学院博士課程修了。その後、助手を経て同大学法学部より法学博士号を取得。東京あさひ法律事務所、ベーカー&マッケンジー東京青山法律事務所に国際弁護士として勤務後、上海に帰国し、日系企業の「駆け込み寺」となる。現在、亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科教授、上海対外貿易学院WTO研究教育学院客員教授、上海朝陽総合法律事務所パートナー弁護士などをつとめる。日中関係や日中経済論、国際ビジネス法務について、理論と現場の両方に精通した第一人者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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