ちくま学芸文庫<br> 奇談雑史

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ちくま学芸文庫
奇談雑史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093141
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

内容説明

「人魂を捕らひし人の事」「神隠しの男子の事」「蛇に犯されし女の事」「神童寅吉が事」…ここには、霊異、霊験、神異、冥界、祟り、生霊、怨霊、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)など、ありとあらゆる奇異(あや)しい話が収集されている。それは、畏怖の念であるとともに、日本人の心の深層に潜む宗教意識にほかならない。柳田国男は、本書の「紀州八木山の里山神祭の事」から名論文「山の神とヲコゼ」を生み、ほかにも珍しい話をさまざま摘記し自説の展開に生かしている。日本民俗学、説話文学の幻の名著。今回、新たに発見された著者自筆本を校訂し、語注を付す。

目次

飛び梅の事
平判官康頼が歌の事
二条中将為明卿の事
難波の浦賎の夫婦の事
敵を討ちし幽霊の事
北海粟島の事
早苗山の事
牡丹山の事
越後国葦が原の事
蛇を喰ひし人の事〔ほか〕

著者等紹介

宮負定雄[ミヤオイヤスオ]
寛政9年(1797)‐安政5年(1858)。下総(現・千葉県)香取の人。名主の家に生まれるも、35歳のときその仕事に嫌気がさし、酒食に溺れ生家を逐われる。また、遊女と駆け落ちをするなど、漂伯放浪の人生をおくるが、平田篤胤の門人として、多くのフィールドワークを行う

佐藤正英[サトウマサヒデ]
1936年生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。現在、東京大学名誉教授

武田由紀子[タケダユキコ]
1936年生まれ。日本女子大学国文科卒業。国文学専攻。宮負定雄の文献に親しみ、「宮負家資料」の解読に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

11
文語調で書かれていると言えども江戸後期に書かれたので蛇の恨みや神道や因果応報などの日本の特徴を反映したモチーフを語りながらも最後で平田篤胤らの説を裏付ける重要人物、寅吉のことが言及されていてびっくりしました。残念なことはこんなに興味深い本が人々にあまり読まれていないことでした(私の学校の図書館で借りたのですが貸出カードを見てもわたしを除くと一人しかいなかった・・・・T-T)2011/04/26

アカツキ

7
幕末期に編まれた説話集。同じく平田篤胤の門人であり12歳年下の友人・参澤明が巻10第15話を書き入れて完成。人伝だけではなく書物からも採ったということで中国の話もちょこちょこ入っている。私好みの摩訶不思議な話が多くて面白かった。印象に残っているのは我が子を喰らって鬼女になったの話。ちょっとだけでは止まらなくなるほど美味しい子だったんだなと思わせ納得させる文章が恐ろしい。2023/11/02

HANA

5
幕末期の奇談集。歌の霊験、伝説、怪異が記録されているが、やはり怪異が一番興味深い。蛇に犯された女の話や狐が恩を報じた話、手足を縛られた石像の話などどれを取っても興味を惹かれるものばかり。耳袋等に通じるこの手の本が今まで忘れられていたとは信じられない。2010/09/21

shunkichi

1
面白い!ちくま学芸文庫は、こういう異聞・奇談を、現代訳をせずに出版してくれるところがよいなあ。現代語にすると、面白くなくなっちゃうからね。えらい! 日本随筆体系もあのまま、文庫にしてくれないかな。兎園小説とか面白いのに。。。2015/02/11

灰月弥彦

1
江戸期の奇談集。幕末の作なので古典に疎い人でもすんなり読めるはず。様々な書物から題を得たものや実際に聞書した話もあるようだ。「流船にて助かりし人のこと」は関山守弥の『日本の海の幽霊・妖怪』に詳しい。2011/02/24

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