ちくま学芸文庫
新幾何学思想史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091635
  • NDC分類 414.02
  • Cコード C0141

内容説明

ガウスやロバチェフスキー、リーマンらによって形成され、19世紀数学の一景観を築いた非ユークリッド幾何学。これら立役者たちの活躍の一方で、サッケーリやランベルトのように、非ユークリッド幾何学の入口に限りなく近づきながらもあえてその中に入ろうとしなかった数学者たちがいた。彼らを躊躇させたものは何だったのか?そしてロバチェフスキーやリーマンに推進力を与えたものとは?数学内の論理的・自律的な展開だけでなく、新しい学問をとりまく社会状況や精神的高揚をみごとに再現してみせた本書は、単なる「数学者列伝」以上の示唆を与えてくれるだろう。

目次

第1章 ユークリッド幾何学と平行線公理
第2章 先駆者サッケーリ
第3章 先駆者ランベルト
第4章 ガウス 非ユークリッド幾何学の樹立
第5章 ロバチェフスキー
第6章 ボヤイ父子
第7章 リーマン幾何学成立の背景
第8章 経験主義と公理論
第9章 非ユークリッド幾何学と哲学者たち

著者等紹介

近藤洋逸[コンドウヨウイツ]
1911‐1979年。岡山県生まれ。京都帝国大学文学部哲学科に入学し田邊元に師事。卒業後、東北大学に理科学生として在籍。昭和高等商業学校教授、第六高等学校教授を歴任の後、岡山大学法文学部教授を経て同大学名誉教授。専門は数学史・科学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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home alone

1
ユークリッド幾何学から非ユークリッド幾何学に至る歴史を書いた本。普通に面白い。哲学者が書いた本だから哲学的な事もかなり書かれている。お勧め2012/05/10

壱萬弐仟縁

0
たまに図形が出てきて、小難しい数式はあまりなく、文系の人でもなんとか読める。論文調なので、気楽には読めないが、なんとか、議論していることについてはかろうじてついていける感じ。だが、難解である。19世紀の数学の意義について学ぶことができる。2012/05/26

おめるた

0
非ユークリッド幾何学の発達と認識の関係について。予想以上に哲学的でびっくりした。数学者は哲学者でもあった。あるいは、そうならざるをえなかったのかなぁ。2010/11/07

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