知恵―清掃員ルークは、なぜ同じ部屋を二度も掃除したのか

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434161261
  • NDC分類 158
  • Cコード C0034

内容説明

仕事の効率性や生産性を考えたとき、会社や組織にとって充実した制度は不可欠である。しかし一方で、規則やマニュアルに捉われすぎれば、刻々と変化する状況に身動きが取れず、むしろ仕事の質は低下しかねない。知恵とは、状況に応じて判断する能力である。その時、その瞬間、その相手に対してどう振る舞うのが賢明かを、見極める能力である。知恵を身に付けることこそが、質の高い仕事を生み出す。知恵は社会を豊かにし、人々に幸せと充足をもたらす。そしてそれは人間ならば誰しもが備えている能力なのである。

目次

第1部 知恵とはなにか、なぜ知恵が必要なのか(知恵の必要性;知恵とはなにか―清掃員と判事;バランスを取る行動)
第2部 知恵のメカニズム(賢明になるべく生まれついている;感情とともに考える―感情移入の価値;経済学習―知恵のメカニズム)
第3部 知恵の戦争(知恵を除外する―判事が裁きをやめ、医師が処方をやめるとき;賢明になるための感情移入を蝕むもの;丸暗記はまっぴら―行きすぎた画一化と才気ある無法者の出現;モラルを忘れた機関)
第4部 希望の源(システム変革者;知恵と幸福)

著者等紹介

シュワルツ,バリー[シュワルツ,バリー][Schwartz,Barry]
スワースモア大学で社会理論と社会改革政策の教鞭を執る。専門は心理学と経済学。世界中の財界人が集まる会議での講演にひっきりなしに声がかかる人気講演者でもある。フィラデルフィア在住

シャープ,ケネス[シャープ,ケネス][Sharpe,Kenneth]
スワースモア大学政治学教授。専門は政治哲学、公共政策、及びアメリカ外交政策。ペンシルバニア州スワースモア在住

小佐田愛子[コサダアイコ]
大阪外国語大学仏語学科卒業。英語科教諭勤務を経て、翻訳者に転身。ビジネス書から、実用、ミステリ小説まで、幅広いジャンルの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

6
人生を枯渇するルールやインセンティブは受け入れる必要はないと本著は言う。 自由裁量だからこそ苦労や失敗、挫折もあろうが、それが実践的知恵を作り出す! ルークは、そんな清掃員です。(笑)2015/06/14

K

4
知恵というより、職務における機転を扱った本。過度な数値管理でアイディアが失われるというのはあるあるだ。医者とか教員の事例があったがやっぱ大変だろうな。2020/11/10

keiriek1101

0
実践的知恵。なーるほど。日々の行動はこれに基づくものが多いですよね。2014/01/12

呑司 ゛クリケット“苅岡

0
知恵は人生を豊かにするために必要なモノだろうか。人の幸せには知恵が必要だと解説している本。医師の幸せは何、清掃員に幸せは何と考えて行くと、良い仕事、良い社会には、実践的知識つまり知恵が必要だと結論づけている。この事を考えると、知識は単に知識でいては駄目で、実践出来る、または実践することで知恵に昇華出来、それで始め人類の幸せに資するモノとなると言うことらしい。禅問答のような印象を受けた。2022/08/05

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