出版社内容情報
新井 明[アライ アキラ]
著・文・その他
内容説明
若きひとりの文人が革命の渦中に投げこまれ、自ら予想もしなかった人生行路を歩むことになる。が、その間に私的にも公的にも張らざるをえなかった論陣と、身に受けざるをえなかった失明その他の不幸の重なりが、かえってかれを大叙事詩人へと成長させてゆくための思想的かつ文学的な滋養となった。ミルトン(一六〇八‐七四)を文学史上の偉人として祭り上げることなく、時代のただなかを、ひとりの人間としての労苦を背負いつつ、「真実の戦うキリスト信徒」として生きとおした姿に迫る。
目次
第1章 ミルトン略伝―デッサンふうに
第2章 一六二八年の夏―叙事詩への志向
第3章 牧歌の時代
第4章 イタリア旅行―ひとつの幕間
第5章 論客として
第6章 ソネットと口述
第7章 王政復古前後
第8章 『楽園の喪失』をめぐって
第9章 最後の二作品
別項 ミルトンの神学
著者等紹介
新井明[アライアキラ]
1932(昭和7)年、茨城県水戸市に生まれる。東京教育大学(文学士、文学修士)、アマースト・カレッジ(B.A.)、ミシガン大学(M.A.)。文学博士。日本女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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