河出ブックス
真田幸村と真田丸―大坂の陣の虚像と実像

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624815
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

これまで語られてきた真田幸村(信繁)の姿は真実のものなのだろうか。後世に粉飾された神秘のベールを剥がすべく、実像を追求する。

【著者紹介】
1967年生まれ。歴史学者。佛教大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本中世史。大阪観光大学観光学研究所客員研究員。『戦国の貧乏天皇』『大坂落城 戦国終焉の舞台』『戦国誕生』など。

内容説明

数多の戦国武将の中でも絶大な人気を誇る真田幸村(信繁)。これまで語られてきたその姿は真実のものなのだろうか―。真田一族の出自は?関ヶ原で敗れて蟄居中、「打倒家康」どころではなかった?借金苦に喘ぎ、酒浸りだった?真田丸を築いたのは幸村ではない?大坂の陣、そして真田丸の攻防の真相とは?史料を丁寧にひもときながら、後世に粉飾された神秘のベールを剥がすべく、実像を追求する。

目次

第1章 真田一族と関ヶ原合戦(真田一族の来歴と基盤;真田幸綱のこと ほか)
第2章 大坂冬の陣の開戦前夜(ステレオタイプで語られた大坂の陣;豊臣家と徳川家の「二重公儀体制」 ほか)
第3章 真田丸の攻防(真田信之の無念;木津川口の戦い ほか)
第4章 和睦の決裂(和睦の事情―編纂物に見る;和睦交渉の経過 ほか)
第5章 大坂夏の陣はじまる(牢人たちの心情―塙直之の手紙;信繁の心情を語る逸話 ほか)
第6章 信繁の最期と真田伝説(運命の天王寺・岡山の戦い;信繁の献策 ほか)

著者等紹介

渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年、神奈川県生まれ。歴史学者。専攻は日本中世史。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜勤中の寺

58
今年の大河の主人公・真田幸村(信繁)の実像と大坂の陣の実際。通説を史料や最新研究で検討しているので、こういう本は歴史好きには一定の面白さがある。幸村は白髪で前歯が2本欠けていて酒好きで借金あり。真田本は「真田三代」等と言って、祖父の代から書く本が多いが(伝記の血統を書く習慣、あれ何なんだろ?)、本書は先祖の記述は短く済ませているのも良い。それにしてもこの渡邊大門という人はこの度真田で何冊も本を出している。『軍師官兵衛』の時もそうだった。雑誌には原稿も沢山書いているだろう。今一番の戦国研究本ライターだろう。2016/01/22

りんふぁ

2
う~ん、なんというか。大河ドラマはかなり盛っていたようだけど。もしかしたら勝てる戦だったのかもしれないとも思った。2016/12/24

amabiko

1
どこまでが史料に書かれたことなのか。また、その史料が一次史料なのか、それとも後世の編纂物なのかを区別している点はよかった。ただし、編纂物の場合、それがどういう立場で編纂されたものなのか、もう少し詳しい説明がほしかった。巻末に簡単な史料紹介があるとよかったのかも?幕府による編纂物か、あるいは真田家による編纂物か、またいつ頃の編纂か、といった性質によって、記載への信憑性も変わると思うのだけれど。2016/02/29

TKE

1
来年の大河の予習がたくさんできた。史実や研究史料にもとづいて、わかりやすく箇条書きにするなど、読みやすかった。よく知られている逸話にも言及していて面白かった。2015/08/22

チョビ

1
史書からすれば「信繁(幸村)」ってこんな人!なんですが、要約すると、マイ印象、「新選組!」の山南さんじゃん…。来年の大河、期待できます!2015/08/20

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