宝島社新書
女子大生風俗嬢 性とコロナ貧困の告白

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784299014733
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

コロナ禍での“最大の被害者”は大学生だった! 中村淳彦氏が贈る「貧困シリーズ」の最新作は大学生がテーマ。コロナ禍でバイトを奪われた学生たちは、いかにしてこの“地獄モード”を切り抜けているのか。体を売るしかない女子大生たちが告白する悲惨な現状。オンライン授業になっても学費を下げない呆れた大学の内情も!

内容説明

大学生活を送るためのお金に困り、右往左往した挙句、最終手段であるカラダを売っている女子大生たち―。これは彼女たちの倫理観が欠落しているわけではなく、国が衰退するなかで若者世代にしわ寄せがいっていることが理由だ。一時期、学生のブラックバイトが社会問題となったが、勉強を続けるために不特定多数の異性に性的行為を売ることの深刻さは、ブラックバイトの比ではない。学生たちが“ハダカの青春”を送るような国に、いったい誰がしたのか。

目次

第1章 毒親チルドレン
第2章 スカウトされた女たち
第3章 最底辺風俗嬢
第4章 性を売るエリート学生
第5章 パパ活女子たちの生存戦略
第6章 ハダカになる母親たち

著者等紹介

中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
1972年生まれ。ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優や風俗などの社会問題をフィールドに取材・執筆を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

79
統計ではなく18人のみのインタビューだから、若いし、そんな人生もあるよね。でも、身を削ったことも無駄にはならないだろうし、これからどう活かすかが大事。どんな仕事していようが自分で自分を認めてあげられることができれば何も怖くない。2021/06/11

かわうそ

33
★★★★★大卒が最も基本的な資格のようになってしまった今の世の中、金がないなら大学に行くなというのはあまりにも馬鹿げた暴論だ。奨学金を金融ビジネスにした小泉を怨むのは簡単だが子供にとってはそんなことを言ってる場合でもない。子供に500万円の借金を実質負わせる奨学金ビジネスの異常さが浮き彫りにされるとともに親の援助も得られずに風俗をしながら大学に通わなければいけない子どもたちがたくさんいる。そもそも勉強するために中年男性に体を捧げる異常さ。それは彼女たちのせいではなく、間違いなく制度の問題だ。2021/10/15

D

12
コロナと売春の関係というものが全く想像できなくて購入しましたが、思ったより深刻なんだなという印象でした。自分は幸い親が学費を出してくれていますが、出してくれない人のことを考えていなかったなという自分の考えの浅はかさを反省するとともに、こんなに多くの男女学生が生活に困窮しているということにも目を向けていきたいし、より色んな境遇の方を見て、そんな人たちの体験も糧にしていきたいなと思えた。2021/05/24

たか

10
性産業への参入がとても容易になり、社会環境がより拍車をかけている。性風俗は需要と供給の関係。お互いのニーズがマッチするから成り立つ産業ではあるが、生活するためにやむを得ず性産業で働く人は本当に大変で辛いことだと思う。ただ単に本人の自己責任では片付けられない社会問題だと思う。2021/06/23

Yappy!

7
なかなかにきつい内容。特に都市部は厳しいのだろう、地方だと減っては来るけれど、昔から水商売にいっている学生はいたし、友達にもいた。 受益者負担というのがどこまでも言われると、恵まれている人とそうでない人の差が大きくなりすぎて。結局大学数も増え、進学方法も多様になり入学できるようになり、根本的にアルバイトだけでは無理でどうするか考えないといけないわけで。 この本では親の世代の価値観が社会の流れの表面だけなぞっておいていかれ、子ども世代にしわ寄せが来ている様子が分かる。取材された対象の一歩手前で苦しむのも多い2021/08/09

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