新潮選書
黒人はなぜ足が速いのか―「走る遺伝子」の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036637
  • NDC分類 780.18
  • Cコード C0345

出版社内容情報

なぜ短距離ではジャマイカが、長距離ではケニアやエチオピアが圧勝するのか? 環境と人種の関係も踏まえ、「運動を司る遺伝子」の謎を生物学者が追う。

内容説明

陸上のトラック競技で圧勝するのは、いつも黒人選手ばかりである。それも短距離はカリブ海勢、長距離は東・北アフリカ勢と、極端な偏りがある。それは何故なのだろうか?最新の遺伝子研究によって、「速く走るための筋肉の発達を促す遺伝子」の存在が推測されるようになってきた。人種と環境の相互作用にも着目し、「ヒトが速く走れる理由」を探る。

目次

第1章 短距離はジャマイカ、長距離はエチオピア
第2章 走力と遺伝子
第3章 短距離・瞬発力系の遺伝子
第4章 長距離・持久力系の遺伝子
第5章 西アフリカと東アフリカ
第6章 人種とスポーツ
第7章 記録はどこまで伸びるか

著者等紹介

若原正己[ワカハラマサミ]
1943年、北海道生まれ。北海道大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1970年から北海道大学理学部および同大学院理学研究科で研究・教育に従事。両生類の実験発生学が専門で、主な研究テーマは「遺伝子発現におよぼす環境因子の影響」。2007年に北海道大学准教授を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユウユウ

25
陸上短距離はカリブ系(=西アフリカ系)、長距離は東アフリカ系が強い。その不思議は遺伝子の観点から解き明かせるのか。遺伝子のくだりは若干専門的で難しいのですが、歴史的な観点なども含めながらの考察は興味深かったです。高地トレーニング等で遺伝子が、後天的に陸上に有利なように変性させられるという理解でもいいのかな。約10年前の本であり、今や日本人でも100m9秒台、マラソンでも2時間5分台が出るようになっていることを考えると、また新しい説が出てきてるのかもですね。2018/12/26

oumu

0
遺伝子よりは環境の方が大きいのではないかとのこと。2015/10/05

オカピー

0
遺伝子の話は難しかったけど、東アフリカ系(エチオピア・ケニヤ等)は長距離のような持久系、西アフリカ、カリブ海系は、短距離のような瞬発系が適している。遺伝の関係もあるが、すべてがそれにあてはまるわけではなかなく、やはり努力が欠かせない。2014/03/30

kozawa

0
運動に関する話中心に遺伝について。このタイトルについてかかれまくっているというわけではない。タイトルがこんなな割には勇み足は感じない。割とまともなんじゃないですかね。2012/04/04

tarom

0
タイトル負けしてます。コラムが面白かっただけ。だったらその金でペーパーバックのコンビニ本でも買ったほうがよかったよ。2010/11/25

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