新潮文庫<br> 笑犬樓の逆襲

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新潮文庫
笑犬樓の逆襲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101171500
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

断筆解除をしてみれば、世間は面妖なことばかり。狂牛病の牛を哀れみ、ヒトゲノム解読を解読し、税務調査官の態度にあきれ、自民党の変貌を嘆き、酒鬼薔薇聖斗の出現に耳を欹て、歩行者喫煙取締りを糾弾し、小中学生や男の化粧を断固支持し、ホース片手に隣家の火事を消し、柳美里裁判に物申す!「ならず者の傑物」筒井康隆が狂気の時代を迎え撃つ、獅子奮迅、呵々大笑のエッセイ集。

目次

1 笑犬樓の逆襲(断筆解除後の戦果を報告する;家を買う話は沙汰やみとなってしまった ほか)
2 阪神大震災はいまだ終わらず(犬とグッズと鍋;阪神大震災はいまだ終わらず ほか)
3 二十一世紀の新しい読者に向けて(萩原版『パプリカ』の完結を祝す;ゴダケンと珠子 ほか)
4 古典から今への美意識(古典から今への美意識―丸谷才一『輝く日の宮』;快い懐かしさのエッセンス―小林恭二『宇田川心中』 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

27
☆☆☆★ 舌鋒鋭いエッセイ集。特にマスコミ、ジャーナリズムに対する批判は痛快。2022/05/20

やまねっと

7
この本を読むのは二度目だったが、懐かしかった。噂の真相誌のこのエッセイを読むためだけに毎月買ったり、立ち読みしたりしていたことを思い出す。 高校時代から筒井康隆にハマったが、この笑犬楼シリーズは毎日を退屈に過ごしていた私なんかはその語られる題材に興奮しながら読んでいた。 私は役者としての筒井康隆をあまり評価してないが、作家としての筒井康隆が1番好きである。 「〜眺望」や他のエッセイもまた読み返したいと思った。それゆえか偽文士日録が終わってしまったのは残念極まりない。2021/11/28

6
正直に申し上げる。わたくし、筒井康隆という作家が大層苦手である。(役者としての筒井はテレビを見ないから知らないので保留とする)。幾つか好きなお話はあれど、文章が苦手だ。そっくり返った語り口と姿勢に、まず、む、としてしまう。む、としてしまうのに、この一冊を読むのは止められなかった。なぜだかわからない。書いてあることが興味深かったからか、単純に、読み終えられないのが口惜しかったからか。読み終わってなぜか、勝った…!という気分は味わえた。それが味わえただけ、よしとしよう。2009/08/25

ジョナ

5
わはははははははははははははははははははは。2013/11/21

東森久利斗

4
わははははは。偽人間国宝、ヴィランな怪人、戦う作家、お金にシビアな職業作家、昭和レトロな最後の文士、文壇の重鎮で受勲者、蜷川幸雄も認める?ホリプロ所属のキワモノ俳優、Googleで名前入り特定可能な原宿の自宅、…、筒井康隆wikiな絶叫・爆笑エッセイ。事件、トレンド、カルチャー、政治、目の前のあらゆるものを、大時代がかった自爆テロな毒舌で、上から目線に大上段から一刀両断。妥協を許さない、阿ることない、揺るぎない信念と主張。懐かしき歴史の1ページ。2023/05/08

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