出版社内容情報
1000兆円を超え、増え続ける巨額債務を抱えながら、デフレ脱却を至上命題に異次元緩和を続ける政府・日銀。成果は一向に上がらず、もはや「出口」の見えない政策運営の先に待つ悲劇的シナリオとは!?
河村 小百合[カワムラサユリ]
内容説明
今や政府の債務残高は一二〇〇兆円を超え、名目GDP比の二五〇パーセントに迫る勢いだ。その増加傾向にブレーキはかからず、安倍政権が目標とする「二〇二〇年プライマリー・バランス黒字化」の目途はまったく立っていない。増え続ける巨大債務を抱えながらも「デフレ脱却」を至上命題として、掟破りの異次元緩和と“事実上の財政ファイナンス”に邁進する政府・日銀。しかし、成果は一向に上がらず、もはや「出口」の見えない展開に突入しつつある。このまま行けば遠くない将来、日銀の政策運営が制御不能となる日が必ず来る。その時、われわれ国民を襲う悲劇的な結末とは!?恐るべき警告の書。
目次
第1章 わが国の政策運営の油断と慢心
第2章 「財政危機」のあり得るシナリオ
第3章 欧米諸国と日本「財政・金融政策」比較
第4章 金融危機後の「金利ゼロ」の世界と「量的緩和」
第5章 中央銀行は持ちこたえられるか
第6章 財政破綻のリアル1―欧州債務危機の経験から
第7章 財政破綻のリアル2―戦後日本の経験から
第8章 蓄積され続けるリスクと遠のく正常化
第9章 なぜ掟破りの政策運営は“放置”されてきたか
第10章 子どもたちの将来への責任
著者等紹介
河村小百合[カワムラサユリ]
エコノミスト。株式会社日本総合研究所調査部上席主任研究員。1988年に京都大学法学部を卒業後、日本銀行を経て現職。内閣官房行政改革推進会議民間議員、国税庁国税審議会委員、厚生労働省社会保障審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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