出版社内容情報
都市、満州、廃墟、過去・現在・未来の断絶、失踪、夢等の主要モチーフを手がかりに、人気政治学者が読み解く充実の中期作品群
1960年代、高度経済成長期の到来。この急激な社会変化に作家の想像力はどう応答したのか。拡大しながら刻一刻と廃墟へ向かう東京で紡がれてゆく膨大な物語を、都市、満州、廃墟、過去・現在・未来の断絶、失踪、夢等の主要モチーフを手がかりに、人気政治学者が読み解く。
第一章 夢の不安/第二章 都市の夢語り 第三章 穴だらけの街/第四章 もうひとつの歴史/第五章 まぼろしの共和国/第六章 忠誠のアレゴリー/第七章 断絶した未来/第八章 海中のユートピア/第九章 故郷としての荒野/第十章 ある国家の経験/第十一章 砂の領域/第十二章 窓から覗く眼
【著者紹介】
1965年、東京生まれ。東京大学教授。専門は日本政治思想史。
東京大学法学政治学研究科博士課程修了。
2006年、『丸山眞男――リベラリストの肖像』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。2011年『鏡の中の薄明』で毎日書評賞受賞。
主な著書に『光の領国 和辻哲郎』『鏡の中の薄明』『歴史という皮膚』など。
内容説明
都市のまなざしと、デモクラシーの果てにある「個」。拡大しながら刻一刻と廃墟へむかう1960年代の東京で、作家は何を語ったのか。満洲の経験を呼びおこし、時代の熱気とともに充実する中期の作品群を、人気政治学者が読み解く。
目次
第1章 夢の不安
第2章 都市の夢語り
第3章 穴だらけの街
第4章 もうひとつの歴史
第5章 まぼろしの共和国
第6章 忠誠のアレゴリー
第7章 断絶した未来
第8章 海中のユートピア
第9章 故郷としての荒野
第10章 ある国家の経験
第11章 砂の領域
第12章 窓から覗く眼
著者等紹介
苅部直[カルベタダシ]
1965年、東京生まれ。東京大学法学部教授。専門は日本政治思想史。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。2006年、『丸山眞男―リベラリストの肖像』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。2011年『鏡のなかの薄明』で毎日書評賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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