内容説明
なぜ物は落ちるのか。4人の中学生と先生が「アリストテレスはまちがっている」と言ったガリレオの思考をなぞりながら、物が落ちるほんとうの理由を導きだす。本書は、こんな場合はどうだろう、こう考えたらどうなるか、など仮説を立てながら自分たちで実験し確かめていくという「仮説実験授業」の基本書。待望の文庫版である。
目次
第1話 すりかえられた黄金はどれだけか―アルキメデスとガリレオ(探偵アルキメデスと歴史家ガリレオ;浮力の原理―問題と討論;ガリレオの「小さなはかり」)
第2話 真空とものの落ちる速さについての論争―アリストテレスとガリレオ(この世に「真空」はあるか;原子論をめぐって―科学と思想;大きい石と小さい石の落ちる速さ;ピンポン玉と消しゴムの落ちる速さくらべ)
第3話 空気中で落ちるものの速さ―ガリレオの最初の理論と実験(ガリレオの理論と実験のくいちがい;ものの落ちる速さはどうしてはじめのうち遅いのか;雨粒の落ちる速さ)
第4話 振り子の運動のなぞは落下運動のなぞ―実験もしないで法則が見つかる?(落下実験の新規まきなおし;振り子の運動の研究;振り子の法則から落下運動の法則へ)
第5話 最後の仕上げ―斜面の実験とほんとうの法則(ガリレオのやった斜面の実験の再現;正しい落下法則の数学;ガリレオの最後)
著者等紹介
板倉聖宣[イタクラキヨノブ]
1930年東京の下町に生まれる。東京大学教養学部卒。物理学史の研究で理学博士となる。国立教育研究所名誉所員。私設板倉研究室室員。「仮説実験授業」を提唱し、科学教育に大きな影響を与える。仮説実験授業の実践活動を行なうととともに、月刊誌『たのしい授業』(仮説社)を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
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