出版社内容情報
政治は倫理ではない。あらゆる政治行動の原動力は権力である。この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつける。政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とはなにか。ヴェーバーの痛烈な問題提起。
内容説明
あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつけずにはいない。でも政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。ヴェーバー(一八六四‐一九二〇)のこの痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりに生々しく深刻である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YJ
5
中々難しかった。あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。2017/02/20
林克也
2
マックス・ヴェーバーが現代に生きていても、全く同じことを書くだろう。でも、それを政治屋たちが読むことは絶対にないだろう。したがって政治屋が”変革”することはないだろう。結局、政治屋という商売をやれる人種は今も昔も変わらないことがよくわかる名著。 訳者あとがきで、「私はこれから政治学を学ぼうとされる若い方々だけでなく、現に政治を本業とされている「政治家」の方々にも、できれば『君主論』と並べて読んでいただければ、と願っている。」とあるが、かなり高い望みでしょうね。これは。2014/05/28
haniokasai
1
暴力行使の独占という概念が面白かった。 ただ、半分ぐらい半ば精神論のような、、、2019/11/16
だーよし
1
時代背景に左右される箇所はあるものの、極めて多くの物事にあてはまる問題に言及しています。「あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である」という直球ど真ん中な意見は、かえって新鮮でした。 内容とは無関係ですが図書館で借りた本にアンダーラインが引かれていたのが残念、気にしないようにしたけど無理でした。2016/09/10
ピテラッツォ
1
最後の方に書いてあった政治と倫理に関する話は面白かった。2012/02/22