内容説明
ヒマラヤに生きる。ヒマラヤのふところ深くいだかれた谷を舞台に、標高2700~4000mにものぼる高地で農耕を営み家畜を飼うシェルパ族の暮らしを追いながら、ヒマラヤ山地の自然を描き、高度差をたくみに利用して生きる人びとの世界をつづる。
目次
ヒマラヤ山脈―地形と自然環境
ヒマラヤの民族誌―共生する民族
ヒマラヤの環境誌(人と植物をめぐって;人と家畜をめぐって)
変わりゆくヒマラヤとシェルパの世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yasuko mama
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自然、家畜、食物、制度、生活様式、食事、文化、変化と書いてある2014/01/03
★★★★★
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ネパールはシェルパ族の居住地ソル・クンブ地方で、1994年から数年間をかけて実施された、学際的な生態人類学調査プロジェクトの報告書をまとめたものです。地質学から儀礼分析までトピックは多岐にわたっていて要約は不可能ですし、文化人類学以外の他分野の成果がどれほどのものかも理解はできませんが、こうしたインターディシプリンな研究に触れることは大きな刺激になりますね。2009/11/28