内容説明
日露戦争に際して日本人居留民救出をなし遂げた僧、太田覚眠。本書では、ウラジオストクからモンゴルへの遙かな足跡、そしてその人間を描くことにより、日露交流史の一断面はもとより、人間と人間の真の交流を見出す。
目次
交流の探求
第1部 太田覚眠の交流をめぐって(太田覚眠の生涯;日露戦争における日本人居留民救出問題;ロシア民衆への「施与行楽」;パルチザンの青年「チーグ」との交流;乃木将軍との交流;ロシア人仏教者「カ女史」との交流)
第2部 方法論について(日本思想史の研究法;方法論の公式)
第3部 太田覚眠論の焦点(「覚眠思想」―人間のための宗教;「太田覚眠スパイ説」の否定;自決行;太田覚眠と人間スターリンの交流)
資料編
インタビュー編
著者等紹介
松本郁子[マツモトイクコ]
1980年新潟県生まれ。2002年同志社大学文学部卒業。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍。日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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