ギリシア哲学と主観性―初期ギリシア哲学研究

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  • サイズ A5判/ページ数 415,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588150432
  • NDC分類 131.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ソクラテス以前のギリシア自然哲学をギリシア哲学の本体と位置づけ、西洋形而上学ならびに近代世界を主観性の哲学として相対化する。

目次

言語
ゴルギアス
エレアのゼノン
プロタゴラス
技術家集団、ソピストたち
ギリシア哲学の記述に向けて
自然概念(ピュシス)
ノモスとピュシス
主観性を否定する原理としての自然(ピュシス)
自然概念(ピュシス)とアリストテレスの哲学〔ほか〕

著者等紹介

日下部吉信[クサカベヨシノブ]
1946年京都府下に生まれる。1969年立命館大学文学部哲学科卒業。1975年立命館大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1987年~1988年、1996年~1997年ケルン大学トーマス研究所客員研究員。立命館大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hakootoko

6
自然に揺蕩う古代ギリシャが、主観性(対象化作用?)と自然(対象化を免れる?、宇宙=全体=一なるもの=無限=存在)の不毛な追いかけっこである西洋哲学史へと突入する瞬間を描く。この視点からスピノザってどう捉えられるのだろう、本書における中世哲学へとヘーゲルへの批判がそのまま抵るか。どうか?すごかったので大事そうな章だけとりまつまみ食い。ネオミンティウスの動画で知った著者。2021/07/24

roughfractus02

2
本書にソクラテスとプラトンの独立した章はない。各章に名を付された哲学者たちが自然(ピュシス)を思考するのと異なり、ポリスに住む2人は主観性を唱えた。中世それは神へと肥大して形而上学となる。神なき近代に認識論や実存主義へ継承されるこの哲学に対し、ハイデガーは存在の忘却を哲学史全体に認め、自然=存在を思考した初期ギリシャ哲学者に光をあてた。本書は、ハイデガーの存在の問いに呼応する古代の自然哲学者たちに数理化する現代の主観性哲学への批判の役を与え、ギリシャ劇の合唱隊さながら2人の主人公を問う声として蘇らせる。2017/03/08

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