叢書・ウニベルシタス<br> 惑星軌道論

叢書・ウニベルシタス
惑星軌道論

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  • サイズ B6判/ページ数 229,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784588003240
  • NDC分類 134.4
  • Cコード C1310

出版社内容情報

『精神現象学』に結実するまでの若きヘーゲルの自然哲学の出発点を示す重要な論文とされてきた教授資格取得論文の初の完訳。詳細な訳注・解題・参考文献を付す。

内容説明

ニュートンの力学的天文学の原理を批判的に論究し、ケプラーの天体運動の法則を概念的に演繹しつつ、太陽系の機構と惑星の軌道に関する概念とその意義を哲学的に基礎づける野心的な試み。ヘーゲル自然哲学の出発点を示す若きへーゲルの論考に詳細な注解を付す。

目次

惑星の軌道に関する哲学的論考(ニュートン天文学の原理の批判的論究;太陽系の基礎的原理の哲学的叙述;補遺―惑星間の距離の問題)
惑星の軌道に関する哲学的論考への暫定的テーゼ
付録(惑星の軌道に関する論考;1801年8月27日の教授資格取得論)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

17
古本市でみかけ、てっきり古い理工書だとおもって手にとってみたら著者がヘーゲルだった。この時の自分を AR でみたら、頭の上に大きな疑問符が3つほど浮かんでいたに違いない。中身を一言で言うと「ケプラー推しのおれがニュートンをディスってみた」って感じ。訳者は「(ケレスや天王星の存在を予測した)ティティウス・ボーデ則を批判したのがよくなかった」とか書いてたが、いまとなってはどっちも単なる偶然と思われている。まあヘーゲルが、ニュートンやティティウス・ボーデ則に対して言ってることは批判というより単なる因縁だよね。。2022/11/03

kenitirokikuti

5
『惑星軌道論(惑星の軌道に関する哲学的論考)』はヘーゲルの論文であり、イエナ大学への教授資格取得論文である。同郷(シュワーベン)のケプラーを賛賞し、ニュートンのプリンピキアを批判するという構えを取っている。君たちは数学的なモデルの方をより真だと錯覚してないか、という批判は有効だろう。ただし、ヘーゲルの理解もかなり雑▲累乗って英語だとpowerだけど、〈シェリングの自然哲学における勢位〔展相〕(Potenz)〉、〈元来力の意であるが、累乗に従って進展する力の概念と解される〉。こういうわけか。2017/05/18

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