平凡社新書<br> 漂着物学入門―黒潮のメッセージを読む

平凡社新書
漂着物学入門―黒潮のメッセージを読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582850253
  • NDC分類 468
  • Cコード C0245

内容説明

植物の種子から動物の遺骸、そして社会や政治、生活の動きを象徴する人工物まで、日本の浜辺には多種多様な漂着物が打ち寄せられている。海岸を歩いて、それらを手にとってみれば、さまざまなことを知ることができるだろう。遠い国々の海岸から海流に乗って流れ来た漂着物が語りかける、海と生物と人間の博物誌。

目次

第1章 海岸を訪ねて
第2章 漂着物から科学へ
第3章 漂着物と人間
第4章 植物の漂着
第5章 動物の漂着
第6章 漂着物と海洋汚染
第7章 日本の海岸とその自然
第8章 破壊される海岸とその整備

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

11
ビーチコーミング(自分だけの宝物を砂浜歩いて見つけよう遊び)の入門として読んだつもりだったが、しっかりとした内容であった。生理的に植生とや岩石の話が頭に入ってこない仕様になっているので話半分読み終えた。漂着物の分類や何処からくるのか、海洋汚染や失われていく海岸について。15年前の本だが今もそのまま通じる内容。2014/10/13

zinbei

1
漂着物が育んだ文化から始まり、海を渡ってきた動植物、そして海岸の現状と未来への啓発について非常に丁寧に解説した海岸歩きの入門書。元々海浜植物に強い興味があり本書を読み始めた。遥か遠くからやってきた果実一つ一つについて解説した「第4章 植物の漂着」では、スマホ片手に植物を調べながら早く浜辺を歩きたいという思いに駆られた。海のそばに故郷を持ちながら、漂着物とその芽生えのあまりの多様性に「今まで何も見えてなかったのか」という失望の反面、「陸と海と大気の接する地帯(本文引用)」という未知への好奇心を得た。2019/09/03

orangepelican

0
ビーチコーミングのすすめ的な本かと思ったのですが、けっこう専門的な内容でした。1999年と古めの本ですが、知らなかった知見がたくさんありました。また、少なくともこの本が出た15年も前には海岸の保全が叫ばれているのに、危機的な状況は今も変わらないと思うと、愕然としてしまいました。内容としては、海岸植物の話が多く、海岸植物を扱った本が少ないことを考えるととても有用だと思いました。漂着物という観点から色んな事を考えさせられる良書でした。2013/12/18

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