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内容説明
「つきもの」とは、かつて神として祀られていた動物霊が零落し、特定の家において飼い養われているものを指す。その動物霊は家の主人の命令、もしくはその意をくんで他人に憑依し、病気や死をもたらすものと信じられていた。ここからたたりがうまれる。つきものの悲劇は、古代からあり、二十世紀も終ろうとする現在も跡をたたない。本巻は、つきもの研究の初の集成である。
目次
憑きものと社会
群馬の憑きもの
憑きものと社会構造
家と山の神
人狐・狐憑き・狐持ちの実態
人狐―伝説とその正体
狐持ち研究へ疑問
狐持ちと双系的親族組織
犬神統その他
俗信と社会構造
憑きもの節の膨脹とそれ以前
飛騨の牛蒡種
全国憑きもの報告集成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
琴子
0
ざっと流し読んだところ、狐憑き/オサキ/犬神憑きについてが多くの割合を占めていたような。全体的に考察や起源についての研究よりも、事例報告のまとめが多く取り上げられていたと思います。中でも、有識者/市町村に対し、昭和の間に複数回宛てられたオサキについてのアンケート(オサキが「実在するものである」か否か、それはどういったものであるとされているのか等)とその回答や、憑きものの家筋の婚姻についてまとめられた資料が、非常に興味深かったです。2012/05/17
高里奏
0
実に興味深い。図書館のを毎日少しずつ書き写しています。(だって本屋に無いんだもん)2010/10/02