内容説明
欧米主導の不公平なルール変更の裏には何があるのか?イギリスとアメリカのルール解釈の違い、そして日本国内でのさまざまな問題を浮き彫りにしながら、勝ち負けを決定づける「規則」の本質を探る。サッカー、ラグビー、バスケ、水泳、柔道など、グローバル化するスポーツの中でニッポンが生き残っていくためのルール論。
目次
はじめに 人はなぜルールを必要とするのか?
第1部 イギリス フットボールの故郷(サッカーの祖先を探して;ラグビーに訪れた変化の波)
第2部 アメリカ 新大陸の発想(星条旗の下の愛国と平等;バスケットボールというグローバリズム;スペシャリストと神の眼;オリンピックを考える)
第3部 日出づる国が世界と出会うとき(相撲という社会;なぜ、日本ばかりがイジメられるのか?)
おわりに スポーツルールの二十一世紀
著者等紹介
生島淳[イクシマジュン]
1967年、宮城県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、博報堂に入社、勤務の傍ら執筆活動を始める。1999年、独立。国内では大学ラグビーや五輪競技、また、アメリカ文化(スポーツ、ドラマ)についても執筆
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感想・レビュー
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mazda
14
相撲の行司って大変だな、と。同体に見えても必ずどちらかに軍配を上げないといけないのに、親方連中から物言いがつく。さらに、次の取り組みを待っている力士も物言いつけていいって、どういうこと!?2013/03/05
新橋九段
1
ラグビーやアメフトのルールをある程度知っているのを前提に書かれているので知らない人間からしたら読みづらかった。自分たちの都合のいいようにルールを変えようとする意志が働くのはどこでも一緒。2014/12/05
Tsukitaku
1
イギリスとアメリカのルール解釈の違い。ゲームを面白くする為にルール変更。グローバルする中、ルールも変わる。オリンピックがルールをかえる。TVコマーシャルをいれ易くすることで、生残り、発展する。 日本のスポーツは人生を究める「道」になるが、グローバル化の中では、理解されにくい。2012/04/15
びぇ
0
ラグビー、サッカー、バスケットの歴史を通じてルールの変遷とどうして変化が必要になったのかが書かれていて興味深かった。 スポーツのルールが誰にでも同じように恩恵を受けるのはあり得ない。背が高い人が有利にならないようにすれば、逆にそれは不公平とも成りえるということで難しいものですね。 そのスポーツをどうしていきたいかでルールは変わっていくのですが、ルールが変わると不利益被る人はいるので難しいところです。2017/07/22
ろい
0
スポーツのルールを改定するきっかけは「危機感」と「正義感」であると。 「危機感」とは競技人口の低下で、そのポイントは近年では王に「メディア対応」、「正義感」とは「このゲームはこうあるべき」という思いからの改正であると。 でもなぁ、それだとフィギュアスケートのルール改正は説明付かないんじゃない?と思うけど。 もうちょっと突っ込んでも良かったんでは?と思う。2015/04/25