内容説明
都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。監督は旧友の浅見光彦に調査を依頼するが、直後に第二の殺人が。斎王の崇りが囁かれる中、光彦は34年前にこの地の古い宮で起きた惨劇に辿り着く。歴史の闇に消えた者たちの呪詛と、現世を生きる者たちの怨念が伝説の地で交錯する、長編歴史ミステリー。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934(昭和9)年、東京生れ。コピーライター、CM制作会社社長を経て、’80年『死者の木霊』で作家デビュー。’82年からは作家業に専念。名探偵・浅見光彦が登場する数々の作品は、テレビ化・映画化もされ、多くの読者の圧倒的支持を得ている。また、軽井沢にはファンクラブ「浅見光彦倶楽部」がある
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感想・レビュー
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みえ
43
読む本がなくなったので本棚から何年も前に読んだ内田康夫さんの本を読んでみた。内田康夫さんの本の大ファンですべて読んだと思っている。ずっと浅見光彦のシリーズを読みたかったな~。2019/07/02
roomy
13
祟りより生きている人間が一番怖い。2016/02/07
雨巫女。@新潮部
9
《母‐図書館》【再読】因果はめぐるという結末でしたね。犯人を逮捕では、ないやり方は、刑事ではなく、探偵だからでしょうか?2013/06/09
ごへいもち
7
この帯ほど過激じゃない。相変わらずのほんわかミステリー2011/04/10
風竜胆
3
この作品も、内田氏の好きな?、過去の因縁が、現代の殺人事件につながっていくという氏の王道パターンを踏襲している。最初は、どういう関係か分からなかった登場人物たちだが、読み進むにつれ、人物間を結ぶ因果の糸が、次第に明らかになってきて、なかなか面白い。もちろん最後は、いつもの光彦流の解決を促している。2012/12/15