内容説明
名作『赤い影法師』の寛永御前試合から三年。大名の正室、姫君が次々と犯されていく。標的とされたのは、徳川に寝返った豊臣恩顧の大名たちであった。卓越した秘術を身につけた冷徹無比の忍者“影”が再び動きはじめた…。物語は切支丹信徒の救出、兵法秘伝の争奪、真田残党の一斉蜂起と過激に展開する。島原の乱を大胆な解釈で描いて、忍者の孤独な陰影を捉えた傑作伝奇長編。
感想・レビュー
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白城
1
前作「赤い影法師」で剣豪が登場するキラキラ眩しい作品のモノローグとも思える作品でした。ぜひ、前作を読んだ後すぐ読むことをお勧めしたい。「赤い影法師シリーズ」の味がとても楽しめると思います。2014/09/03
モンニャン
0
薄い本の割には内容が変化に富んで、読んでて楽しい。ただ、終盤は急いで店じまいするような展開で、そこだけは残念。信仰が死への恐怖を超越する理由に 影が思い悩む展開に、ちょっと興味をそそられた。2016/11/09
siopop
0
前作「赤い影法師」から3年後のお話、母影に半蔵、幸村も、もはやこの世には無く。 物語の語り部は若影と佐助、前作の御前試合のように幾人もの剣豪が登場する訳ではないのですが、因縁のある2人の剣豪が幾度も戦うシーンが中々です。 忍者は影であり表に出て活躍するものではない、ゆえに物語でも主人公でありながら主な登場人物に絡む脇役的あつかいなのでしょうか?結局最後まで影は脇役的あつかいに徹しています。忍者は所詮人にはなれない・・・2012/06/17
辺野錠
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天草四郎が最後でヘタレ。影の最後の台詞に哀愁を感じた。彼はどう足掻いても忍者なのか2010/10/09
孤灯書屋
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⭐️⭐️⭐️2021/02/15