内容説明
私たちの20世紀近代文明は、産業主義・民主主義・国民国家の3大原理の上に立つ。しかし、産業主義の対価としての環境問題、民主的福祉社会の高コスト、国民国家主義に必然の破壊的ナショナリズム、といま世界中で「冷戦以後」の深刻な問題が噴出している。目前に迫った21世紀は、流血と飢餓に明け暮れる暗黒の時代ではないのか?人類焦眉の難題に立ち向かうための、新しい政治経済学の試み。
目次
第1章 歴史としての20世紀
第2章 産業文明を越えて
第3章 福祉国家を越えて
第4章 ナショナリズムを越えて
第5章 文明の転換点に立って