講談社現代新書<br> アジア菜食紀行

講談社現代新書
アジア菜食紀行

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061494213
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0226

内容説明

インドの思想、中国の知恵、「精進文化」の源流を食べた、歩いた、考えた!なぜ肉を食べないのか、「精進」の思想はどんな生命観に基づくのか。灼熱のアジアを旅しながら、その奥深い食文化の歴史と背景を探る。

目次

第1章 インドで「ハンバーガー」を食べながら(ヴェジタリアンのファーストフード;インド航空の機内食 ほか)
第2章 ダイエットのために菜食を―中国的「素食」世界(台湾一のレストラン;看板料理の数々 ほか)
第3章 ベトナムの精進屋台とタイのヴェジレストラン(原色豊かな市場風景;精進屋台との遭遇 ほか)
第4章 そして日本―ミミガーと豚骨(「中身汁」「ミミガー」と「豚骨」;卵、魚を使う沖縄の精進料理 ほか)
最終章 それでは菜食主義とは何か(欧米・アラブ・朝鮮の菜食主義;肉は生き物の一部という実感 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

10
アジアの食文化を取材するライターが、菜食をテーマにアジア各国の菜食事情について紹介、考察したルポ。単にその土地の菜食料理を取り上げるだけではなく、なぜその土地でならではの菜食料理が生まれたのか、文献を調べ学術的見地から仮説を立てる。この点で最近の思い付きで、単に無責任に感想を述べただけの新書とは一線を画す。インドの菜食料理は、豆なら豆、野菜なら野菜の味をそのまま食する食の体系であった。菜食主義とは文字通り菜の味を食するものに対し、中国では肉や魚介を使わずに、その味を再現する「モドキ」的な性格が顕著である。2017/02/13

Hiroki Nishizumi

2
よく取材しており内容も興味深く読めた。もちろん菜食一般についていろいろ書かれているが、中・韓国の肉食習慣についての言及に腑に落ちた印象を受けた。ただ他の本でもそう感じたが、この著者は小章を読んでいるときは極めて面白く参考になる気がするのに、本全体を通すと何かしら印象が弱くなる気がする。何故だろうな、、、2016/03/12

Gen Kato

2
菜食の話よりは後半の肉食話に作者の強い情熱を感じました。ベトナムもタイも行ってみたくなるなあ。2014/10/11

てくてく

2
インドと中国の菜食を中心に取り上げ、それ以外にベトナム、タイ、日本の菜食(日本については肉食も)を紹介している。インドの人口を支えたのは菜食ではないかという考察、また、インドと中国の宗教と菜食の関係に関する考察は興味深かった。本書は割合古いものではあるが、ベトナムやタイ(特にタイ)の菜食ブームはその後どうなったのだろうか。2014/09/18

くりここ

0
菜食の知識は全くなかったが、この本を読んで、菜食といってもいろいろあるということ、宗教と深く関わっていることを学んだ。特に、国ごとに特色があり、インドはやはりスパイスを多用し、肉食との対比なしにそのものを楽しむ、一方などは肉を使った料理に似せる、形を模すというふうに違いがあることに驚いた。結局中国などは肉が食べれないからその代わりという、肉の存在が前提となっているように思えた。この本が書かれたのは今からおよそ20年前であるので、今はどうなっているのか知りたいと思った。2017/04/18

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