出版社内容情報
尾道を舞台に映画を撮ってきた大林監督がつよい愛着をもつ瀬戸内海.坂道,路地,港,島,舟.独特の風景や文化を紹介しながら,町や人々のくらしへの視点を提供する.最新作『なごり雪』はじめ映画のエピソートも織りこむ.
内容説明
ふるさと尾道を舞台に映画を撮りつづけてきた大林監督がもっとも愛着をもつ瀬戸内海。坂道、路地、港、島、船。内海のかかえる独得の風景や文化を紹介しながら、町や自然の景観、人々のくらしを見る視点を提示する。最新作『なごり雪』はじめ映画のエピソードがたっぷり織りこまれた、心豊かな瀬戸内海案内。
目次
1 ふるさと尾道
2 しまなみ海道
3 島々をめぐる
4 走る家としての船
5 待ちづくりをする町
6 青春デンデケデケデケの町
7 「みてる」と「なくなる」
著者等紹介
大林宣彦[オオバヤシノブヒコ]
1938年、広島県尾道市生れ。映画作家。少年時代から個人映画を撮りつづけ、60年代からはテレビCMを多数製作。『HOUSE/ハウス』で劇場用商業映画にも進出。『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の尾道三部作、『ふたり』『あした』『あの、夏の日―とんでろじいちゃん』の新尾道三部作で、多くの映画ファンをとりこにする。ほかに『異人たちとの夏』『青春デンデケデケデケ』をはじめ、話題作多数。最新作は『なごり雪』
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
9
《私‐図書館》大林監督が亡くなってしまった。尾道の思いや映画を作るおもいが伝わった。「転校生」「時をかける少女」を観て尾道に行きたくなったり、出演した俳優さんや女優さんが、好きになった。2020/06/19
k_
3
悲しい話なんてちっともないのに何故か読み終わるまで泣きっぱなしでした。2009/11/05
Hiroki
2
志木図書館 ご存じの通り映画監督で文筆家じゃありませぬ。ゆえに飾ることない直球一本やりのペン。岩波ジュニア新書です。ジュニアを想定して書いた分ですから、分かり易く簡潔な表現です。迸る熱気で語っています。モノとココロ・海と山・ヒトとマチ・青春と老い・言葉と沈黙・涙と笑み・完成と未完成・ローカルとグローバル・凸と凹・文化と文明・・・いずれかに是をおくのではありません。置くべき軸足は何だろうと提示する本です。青少年だけじゃなく、老境にある人にも考えさせる本です。2023/12/27
怜
1
瀬戸内海の月夜の静けさが好きでした。2017/08/19
イモヅル
1
これはいろんな人に読んでもらいたい本2009/12/29