出版社内容情報
本書はわが国陽明学史上の異彩であり,天保飢饉に際し済世救民の社会運動に倒れた中斎・大塩平八郎(1793‐1837)が,随時の感想所得を筆録したものである.「良知の外に知なく致良知の外に学なし」という王陽明の教えを力説する中斎学説の神髄を知るにもっとも適切であるばかりでなく,義人・中斎の気骨風格をよく伝えるものである.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
4
今風に言えば、大塩平八郎の随筆・所感集というところ。 儒学者と一言ではいえない、幅の広さをいたるところに見出すことができる。2015/05/17
零水亭
2
この本と関係なく恐縮ですが、頼山陽の詩集を読んでいたら、大塩平八郎宅に鷹(?)の見事な絵があり、山陽が見惚れていたところ、後日、平八郎からプレゼントされたそうです。気難しさで有名な(?)2人ですが、相通じるものがあったのでしょうか?この本は何年も読んでいませんが、また読みたくなりました。
庵原
1
大塩さんは格好良い。何時だって何処だってこんな人が居る。泣きたくなるような決まりごとだ。2009/07/14