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―本との出会い、人との出会い―66図書館長  新田 光子2018年度「私のお薦め本コンテスト」には、3キャンパスの1回生から4回生まですべての学年の13人、13作品の応募がありました。応募していただきました皆さん、ありがとうございました。厳選なる審査により大賞1編ならびに優秀賞4編を決定し、すでに図書館ホームページでお知らせしました。今回、このホームページ上に受賞作全文を掲載いたします。応募作品は、それぞれ読み応えある作品が選ばれたと思います。自分が読んでみて大変おもしろかった、とても役にたった、あるいは今まで気づかなかったことに気づかされる本だったなど、これはと思う1冊を推薦していただきました。なぜ「お薦め本」にとりあげたか、理由がはっきり伝わる力作が揃いました。なかでも、他の人にもぜひ読んでもらいたいという推薦の気持ちや熱意が審査員によく伝わった作品、高得点上位5編を受賞対象とさせていただきました。他の人に本を薦めるのは、案外難しいかもしれません。自分が興味をもっておもしろかった本が、他の人も興味を感じて、おもしろいと思ってくれるかどうかは、わかりません。興味、関心が異なれば、当然本の良し悪しも異なります。でも、他の人が推薦してくれた本をあまり期待せずに読んだところ、思いもかけず深い感動を味わうことになったという経験もよくあることです。それは著者と読者の新たな出会い、そして読者同士の新たな出会いを意味します。著者は読者に伝えたいことの中身をとおして、読者は著者からうけた感動をだれかに語ることによって、出会いと共感の輪を広げていくのではないでしょうか。ひとり静かに本を読むのが、読書の醍醐味であるという考え方もあります。しかし、本をとおして出会いや共感の輪をひろげていくことも読書という営みの核心部分ではないかと私は考えています。ある受賞者は、自分は応募できたけれど、ゼミの友達は応募したかったのに間に合わず残念がっていたと話してくれました。またある受賞者は、来年も必ず応募しますと言ってくれました。次回「私のお薦め本コンテスト」も楽しみです。館長講評第7回「私のお薦め本コンテスト」を審査して

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