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大衆仏教の巨星・元暁と親鸞 : その生涯と精神・思想の共通性

藤, 能成, 2016.03.31. <TD32009529>
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r-rcwbc-kkhb_2015_004.pdf

書誌詳細

コミュニティコード テクニカルレポート
コレクションコード 世界仏教文化研究センター
コレクションコード 2015年度 研究活動報告書別冊 プロシーディングス改訂版
タイトル 大衆仏教の巨星・元暁と親鸞 : その生涯と精神・思想の共通性
言語 jpn
作成者 藤, 能成
公開者 龍谷大学世界仏教文化研究センター
NCID BB2125216X
雑誌名 2015年度 研究活動報告書別冊 プロシーディングス改訂版
開始ページ 1-19
終了ページ 1-31
発行日 2016.03.31
寄与者 FUJI, Yoshinari
寄与者 フジ, ヨシナリ
登録日 2016.12.19
資料種別(NIIタイプ) テクニカルレポート
著者版フラグ publisher
SORTKEY 004
アブストラクト 元暁(新羅・617-686)と親鸞(日本・1173-1262)は、それぞれの国を代表する仏教思想家にして、大衆教化者である。両者は、生きた時代と地域は異なるが、共に民衆に念仏を広め、本質的な生き方へと導いた。両者の生涯には共通点が多い。結婚し、子を設けたこと。苦難を機に罪業性を自覚し改名し、その後、民衆に念仏を広めたこと。『無量寿経』に基づき浄土思想を展開したこと。多くの著作を残したこと等が挙げられる。また両者は精神・思想においても共通性が見られる。共に民衆の救済を願い、より多くの人々が救われるための浄土思想を展開し、人間の思議・思量が及ばない仏智の働きに対する全幅の信頼を抱き、疑いを超えて、信じ、念じ、まかせて行く仏道を示した。また両者が「仏智の不思議」について、同様の表現をしているのは「仏智に出遇う体験」が、時代と地域を超えた普遍的な共通体験であることを示唆するものである。また仏智疑惑を超える方法にも両者の共通性が見られることは、大乗仏教が示した仏道が、決して人間の恣意や観念ではなく、普遍的な真実体験に基づく、ありのままの現実に根ざした歩みであることの証左であろう。